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網走地方気象台長からのメッセージ 「地域に根ざした気象台」をめざして

(平成30年11月26日 更新)

 網走地方気象台のホームページをご利用いただき、ありがとうございます。同地方気象台長の佐藤尚志です。
 網走の初雪は11月14日(平年差14日遅い)、初氷は同月16日(平年差20日遅い)に観測され、例年より遅い冬の訪れとなりました。
 このページを初めてご覧いただく方もいらっしゃいますので、はじめに、網走地方気象台について簡単に紹介します。当気象台の歩みは、1889(明治22)年
に測候所として創立し、翌年の1890(明治23)年に現在地(網走市台町)にて業務を開始しました。長期間同一場所での観測データが蓄積されており、地球
温暖化の監視のうえで貴重な気象台の一つとなっています。
 主な業務は網走・北見・紋別地方の気象観測、予報・警報等の発表、地震・津波や火山に関する解説等です。

 当地方は、オホーツク海に面し、西に北見山地・石狩山地、南から東にかけては阿寒や知床の山並みに囲まれています。年間の平均降水量は800mm前後
で北海道の中では少なく、日照時間は年間をとおして比較的多い地域です。冬期間の寒さは厳しく、沿岸部の海面は流氷で覆われるなど、他の地域には見ら
れない特色があります。
 流氷は船舶の航行や沿岸漁業の障害となる一方、流氷の底では小さな藻類が増殖することによりオホーツク海の豊かな生き物を支えています。更に、流氷は
重要な観光資源になっており、流氷観光砕氷船の運航は人気があり、外国人を含む多くの観光客で賑わいます。流氷の期間中には「海氷予報・情報」を発表し
流氷の動きなどをお知らせしております。

 さて、災害に目を向けますと本年9月6日に「平成30年北海道胆振東部地震」が発生し、震度階級では最も高い震度7を北海道では初めて観測しました。
 土砂崩れや強い揺れによる多くの建物の損壊等により、41人もの尊い命が失われました。ご冥福をお祈りいたします。大地震はいつどこで起きても不思議で
はありません。日頃から災害への備えと防災意識を高めることをお願いいたします。

 気象庁では様々な防災気象情報を発信しています。効果的に利用いただけるよう、普及啓発にも力を入れ、わかりやすい説明をしてまいります。
 平成30年10月17日に気象庁ホームページのトップページをリニューアルし、「天気」、「大雨・台風」、「地震・火山」など、いま知りたい
情報や緊急度の高い情報に簡単にアクセスできるようになりました。また、スマートフォンからも見やすいように改善を図りましたので、気象等の災害から
身を守るために、ぜひご活用ください。

 網走地方気象台では管内の市町村、オホーツク総合振興局、網走開発建設部等、関係機関と連携を密にしながら、災害時の被害を最小限に食い止められる
よう、適時的確な情報発信に努力してまいります。気象台職員一丸となって、「地域に根ざした気象台」の取り組みを一層進めたいと考えておりますので、
どうぞ引き続きよろしくお願いいたします。
                                             
                                             平成30年11月
                                              網走地方気象台長 佐藤 尚志(さとう たかし)