網走地方気象台長からのメッセージ

網走地方気象台長からのメッセージ「地域に根ざした気象台」をめざして

(令和3年4月1日 更新)

 網走地方気象台のホームページをご利用いただき、ありがとうございます。気象台長の立原秀一(たちはら しゅういち)です。


 当気象台は、1889(明治22)年に測候所として創立し、翌年の1890(明治23)年に現在地(網走市台町)にて業務を開始しました。その後、約130年にわたり、網走・北見・紋別地方の人々と共に歩んできました。


 当気象台が管轄する網走・北見・紋別地方は、オホーツク海に面し、西に北見山地・石狩山地、南から東にかけては阿寒や知床の山並みに囲まれています。年間の平均降水量は800mm前後で北海道の中では少なく、日照時間は年間を通して比較的多い地域です。冬には沿岸部の海面は流氷で覆われるなど、他の地域には見られない特色があります。


 近年は、全国各地で大雨等による災害が発生しています。網走・北見・紋別地方も決して油断はできません。平成18年11月には、佐呂間町で竜巻による大きな被害がありました。平成25年3月には暴風雪によって大変痛ましい災害が起きました。また、平成28年8月には、台風が次々と北海道に接近・上陸し、大雨等により甚大な被害が発生しました。これらは決して忘れてはならない災害です。


 普段、雨や雪、風や波によって、みなさんの命に危険が及ぶことはほとんどありません。しかしながら、1年に何回かは、そのような場面が必ず訪れます。そのときには、「自分は大丈夫」、「今までも大丈夫だった」といった気持ちに、一度蓋をしてください。そして、ご自身や家族、大切な友人知人の安全のために、TVやラジオ、インターネット、SNS、防災無線などからの気象情報や避難に関する情報に、真剣に耳を傾けてください。


 気象庁では様々な防災気象情報を発信しています。また、令和3年2月には気象庁のホームページを一新し、防災気象情報のページの充実を図りました。中でも「キキクル(危険度分布)」は、大雨による土砂災害や浸水害、洪水害の危険度の高まりについて、地図上で10分ごとに更新してお知らせする画期的なコンテンツです。土砂災害や浸水害は1km四方の領域(メッシュ)ごとに、洪水害は河川の流路ごとに、それぞれ危険度を5段階に色分けして表示します。大雨による危機(キキ)が来る(クル)前に、危険度の確認と避難の判断にお役立てください。


 【例:洪水キキクル(危険度分布)


 網走地方気象台では、地域のみなさんの安全を第一に、職員一丸となって業務に取り組んでまいります。どうぞよろしくお願いいたします。



令和3年4月1日
網走地方気象台長 立原秀一