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 レーダー気象観測

 ここでは秋田地方気象台の仕事のひとつ「レーダー気象観測」について紹介します。「レーダー」ということばを聞いたことがある人は多いと思います。でも、「レーダー」っていったい何でしょうか。

 答は───、ひとことで言えば、電波を使って物体の位置を測る機械です。気象レーダーの場合、その測る物体は雨や雪で、降っている位置だけではなく降り方の強さも分かります。


 気象台全景とレーダードーム

     図は秋田地方気象台が入っている建物(秋田第2合同庁舎)の模式図です。両端は高い塔になっていて、塔のてっぺんにはドームがあります。レーダー気象観測で使うのは左側の塔ですが、このドームの中にはいったい何があると思いますか。望遠鏡でしょうか? それとも…

     答は───、アンテナでした。


秋田第2合同庁舎

 レーダーアンテナ

      写真はドームの中のアンテナのようすです。この形のアンテナはパラボラアンテナと呼ばれ、正面から見ると円い形をしていて、真ん中がくぼんでいます。料理に使う中華なべに似ていると言えば分かりやすいかもしれません。電波はこのアンテナから発射されます。そして、雨や雪を観測するために毎日ぐるぐる回っています。写真はアンテナをななめ下から撮影したものです。


パラボラアンテナ


回るイメージのアニメーション


 レーダーによる雨や雪の観測

     では、電波を使って雨や雪を測る仕組みを説明します。ご存知のとおり、電波はテレビ、ラジオ、携帯電話などいろいろな製品に利用されています。電波の種類によっては遠くまで飛ばすことができるうえに物に当たると反射します。

     このような電波の性質を利用したのがレーダーです。気象レーダーの場合、アンテナから電波を発射し、雨や雪に当たって戻ってきた分の電波を調べることによって、どこでどのぐらいの雨や雪が降っているのかが分かります。

     なお、平成24年3月からはドップラーレーダーに更新し、雨や雪の強さに加え、戻ってきた電波の周波数のずれ(ドップラー効果)から、雨や雪の動きを観測しています。


雨や雪を測る仕組み


 気象庁のレーダー配置

     気象レーダーは、遠く離れたところで降っている雨や雪も観測できますが、それでも限界があります。また、観測しようとする方向に山や建物があると電波がさえぎられてしまい、観測がむずかしくなります。

     気象庁では、日本のほぼ全域をカバーできるよう、全国20か所に気象レーダーを配置しています。秋田地方気象台は、レーダー気象観測を行っている数少ない気象官署のひとつです。


気象レーダー配置図


 観測結果

     レーダー気象観測で得られたデータは地図の上に表すと分かりやすくなります。図は寒冷前線が東北地方を通過するときのレーダー観測データです。雨の降っている範囲や降り方の強さがひと目で分かります。

     また、観測したデータを並べてみることによって(動かしてみることによって)、雨や雪の範囲が動くようすや、降り方の強さの変化が分かります。


レーダー画像


 観測データの利用

 こうして得られたレーダーのデータは、いったん東京の気象庁に集められた後、全国の気象台などに送られて、天気予報や注意報・警報の発表に役立てられています。特に台風や大雨、大雪のときの気象状況の監視や気象情報の発表には、今や、なくてはならないものになっています。

 また、現在はインターネットなどでも最新のデータを見ることができるようになり、利用範囲も広がりました。最近では竜巻など突風災害の調査や研究にも利用されています。