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航空気象観測

航空機が離着陸の際には、特に飛行場周辺の気象状態に関する情報が必要不可欠です。
この、航空機が離着陸に必要な飛行場周辺の気象状態(天気や雲、気圧や気温、風等)を観察・測定することが航空気象観測です。

観測の種類

定時観測、又は特別観測で観測した成果は一定の形式に従って国際航空固定通信網等を通じて国際的に交換されます。

定時観測と特別観測

観測には大きく分けて定時観測と特別観測があります。
定時観測は定められた時刻に行う観測で、中部航空地方気象台の場合、毎正時と毎30分の一日48回行います。
特別観測は気象現象の重要な変化を認めた時に行います。一定の基準を満たした時に随時観測、通報します。
その他に、管制機関などから照会があった時に行う照会特別観測や、事故があった時に行う事故特別観測があります。

発表時刻

観測を行った後に速やかに発表します。
定時観測を行った後にはMETARという名称で、特別観測を行った後にはSPECIという名称で発表しますが、形式はどちらも同じです。

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内容と形式

形式は飛行場内にのみに発表する場内報形式と、国際的に交換する場外報形式の2種類があります。ここでは場外報のみ紹介します。

電文には次の内容が含まれます。
(1)地点名
(2)観測日時
(3)風向風速
(4)卓越視程、滑走路視距離
(5)現在天気
(6)雲の量、雲底の高さ
(7)気温、露点温度
(8)気圧
(9)補足情報


○電文例(電文中の下線をクリックして下さい。その項目の形式について解説をしています。)

METAR RJGG 150230Z 34007KT 300V010 2300 SHRA BR FEW005 SCT020 BKN030 FEW030CB 13/12 Q1009 RMK 1ST005 3CU020 7CU030 1CB030 A2982 CB 10KM E MOV N=


上記電文を言葉で表現すると、次のとおりです。
なお、上記電文には解説のためにア~ケのカナ文字及び下線を施しましたが、正式な電文にはありませんのでご承知願います。

((中部国際空港における15日0230UTC(日本時間15日午前11時30分)の気象状況です。風向は340度、風速は7ktで、風向が300度から010度の範囲で変動しています。卓越視程は2,300m、並の強さのしゅう雨が降り、もやがかかっています。雲は500ftの高さに少し、2,000ftに散在し、3,000ftの高さには隙間が少しある程度の雲が広がっていて、CB(積乱雲)が3,000ftの高さに少しあります。気温は13度、露点温度は12度、気圧は1,009hPaです。
以下は国内記事です。500ftのST(層雲)が1/8、2,000ftのCU(積雲)が3/8、3,000ftのCUが7/8、3,000ftのCBが1/8あります。気圧を水銀柱の高さで示すと29.82inHgとなります。CBは飛行場の東10kmにあり、北に移動しています。
))

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