2000年台風第8号について

概要

台風第8号は、1日21時に南鳥島の南西海上で発生しました。発生してからは急速に発達し、3日09時には非常に強い台風となりました。4日09時にはやや勢力を弱めたものの、その後は勢力を保ちつづけたまま、6日昼過ぎには大東島地方を通過しました。6日12時過ぎから17時過ぎまでの約5時間、大東島地方は台風の眼の中でした。大東島地方を通過した後は、速度を落としながら沖縄本島と与論島の間を通過しました。

台風第8号がたどった経路(2000年 8月)

気象への影響

南大東島では、台風第8号が近づくにしたがって北西の風が徐々に強まってきました。しかし、6日10時頃をピークに風は急激に弱まりだしました。南大東島が台風の眼の中に入っている間は、風は弱く、雨も一時的に止みました。そして、台風の通過とともに、風向が北西から南東へと反時計廻りに変化していきました。
台風の眼が通過した17時過ぎ、急速に返し風が強まりました。それとほぼ時を同じくして、雨も激しく降っています。この台風第8号では、台風が南大東島を通過した直後に、風・雨ともに最も強くなっていて、最大風速などの極値もこの時観測されています。また、住宅などへの被害が最も集中したのもこの時です。大東島地方が暴風域に入っていた期間は、約17時間でした。
その後、台風第8号が遠ざかるにつれて、風雨は徐々に弱まっていきました。



台風通過時の気象変化図(南大東島地方気象台で観測)
2000年台風第8号により南大東島地方気象台で観測された極値
(歴代○位は2007年末時点)
最低気圧 958.9 hPa 2000年8月6日16時18分  -
最大風速 南南東 38.8 m/s 2000年8月6日18時20分 歴代5位
最大瞬間風速 南 61.5 m/s 2000年8月6日18時13分 歴代2位
降水量 263.0 mm 2000年8月6日00時35分
2000年8月7日16時40分
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ギャラリー

台風第8号の襲来によって、大東島地方では幸いにも人的な被害はありませんでした。しかし、強風や強雨により住宅などへの被害や、サトウキビなどの農作物への被害が出ました。
沖縄地方でおきる自然災害の最も大きいものは、台風による災害です。沖縄地方は、地理的に最盛期の台風が襲来しやすい位置にあります。大東島地方も例外ではありません。南大東島への台風の接近数は年平均3.9個で、そのうち7~9月の3ヶ月間では平均2.7個接近しています。
しかし、接近する台風の数は年によって大きく異なっていて、台風襲来の少ない年は水不足をもたらし、逆に多い年は台風による被害が多く発生します。台風の襲来によって起こる主な災害は風害、水害、高潮害や波浪害などがあります。
台風災害を防ぐために、気象台が発表する注意報や警報、台風情報を利用するとともに、事前対策をしっかり行うことが肝心です。

台風について詳しく知りたい方は、気象庁ホームページ台風の話をご覧下さい。



[左]大東島地方が台風第8号の眼の中に入ったときの衛星水蒸気画像。 [右]台風時、西港に押し寄せる大波



[左]台風第8号の強風によって飛ばされた屋根(南大東村) [右]台風第8号の大雨によって冠水した道路(南大東村)