生物季節観測

南大東島地方気象台では、大東島地方の植物や動物の状態が、季節の移り変わりとともにどのように変化しているかを観測しています。観測している内容は次のとおりです。 生物季節観測は全国各地の気象台で行われています。その目的は、気象が植物や動物に及ぼす影響を知り、季節の遅れ進みや気候の違いなどを知ることに あります。

【植物季節観測】

ヒカンザクラやリュウキュウコスミレなどの観測種目について標本を決め、開花と満開を観測しています。満開は、ヒカンザクラについてのみ観測しています。

(注)ツバキとリュウキュウコスミレの開花時期は、年をまたぎます。そのため最も早い開花時期は11月または12月、最も遅い開花時期は1月または2月になっています。

ツバキ

ツバキ

開花日を観測しています。
ツバキは一名ヤブツバキとも呼ばれ、暖帯の照葉樹林を代表するツバキ科の常緑高木です。
似ている品種のリンゴツバキは、ツバキの変種で南西諸島に分布しています。

種目名現象平年値最早値最晩値 2018年2017年2016年
ツバキ開花12月13日1974年
11月6日(前年)
2018年
1月15日
1月15日
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-月-日 12月14日(前年)
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リュウキュウコスミレ

リュウキュウコスミレ

開花日を観測しています。
リュウキュウコスミレは沖縄で最も普通に見られるスミレです。日当りのよい低地に自生しています。

種目名現象平年値最早値最晩値 2018年2017年2016年
リュウキュウ
コスミレ
開花12月13日1999年
11月15日(前年)
2010年
1月7日
12月14日(前年)
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11月30日(前年)
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12月22日(前年)
ヒカンザクラ

ヒカンザクラ

開花と満開の観測をしています。
沖縄地方で一般的なヒカンザクラ(緋寒桜)を、本州のソメイヨシノの代わりとして観測します。
ヒカンザクラは、バラ科の落葉高木で、沖縄各地・九州以南に自生しています。

種目名現象平年値最早値最晩値 2018年2017年2016年
ヒカンザクラ開花1月20日2002年
1月4日
2016年
2月9日
1月7日
画像①  画像②
1月27日
画像①  画像②
2月9日
画像①  画像②
ヒカンザクラ満開2月2日2013年
1月21日
2016年
3月1日
1月29日
画像①  画像②
2月14日
画像①  画像②
3月1日
画像①  画像②
デイゴ

デイゴ

開花日を観測しています。
沖縄県の県花であるデイゴは、インド原産の落葉高木で、沖縄において最も代表的な初夏を告げる花です。高さは15mに達し、枝は太く 鋭い刺があり、葉は三出複葉で、枝先に赤色花の花柄を水平につけます。

種目名現象平年値最早値最晩値 2017年2016年2015年
デイゴ開花3月20日2004年
2月27日
1980年
4月17日
-月-日 -月-日 -月-日
テッポウユリ

テッポウユリ

開花日を観測しています。
沖縄各地・九州以南が原産で、一つの茎から数輪の白い花を傘状につけます。

種目名現象平年値最早値最晩値 2018年2017年2016年
テッポウユリ開花4月26日1982年
4月4日
2017年
5月17日
5月2日
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5月17日
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5月11日
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サルスベリ

サルスベリ

開花日を観測しています。
サルスベリは中国南部原産の落葉高木で、幹が滑らかなためにこの名がつきました。
南西諸島には、これと似たシマサルスベリ・ヤクシマサルスベリがあります。

種目名現象平年値最早値最晩値 2018年2017年2016年
サルスベリ開花5月30日1987年
4月22日
2017年
7月3日
6月25日
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7月3日
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6月19日
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ヒガンバナ

ヒガンバナ

開花日を観測しています。
ヒガンバナはマンジュシャゲとも言われる多年草で、彼岸の頃に咲くためこの名がつけられたといわれています。
似た植物にナツズイセン・キツネノカミソリ・ショウキズイセンなどがあります。

種目名現象平年値最早値最晩値 2018年2017年2016年
ヒガンバナ開花9月14日1998年
8月7日
1996年
10月7日
8月25日
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-月-日 9月9日
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ススキ

ススキ

開花日を観測しています。
ススキは、カヤとも呼ばれ全国の山野に普通に見られるイネ科の多年草で、古くから屋根を葺く材料や家畜の飼料に使われていきました。 ススキの変種であるハチジョウススキは、伊豆諸島や本州南岸から琉球列島にかけての海岸に分布します。

種目名現象平年値最早値最晩値 2017年2016年2015年
ススキ開花10月20日2005年
9月18日
2017年
11月13日
11月13日
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10月31日
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11月2日
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(現象の説明)
  開花:対象とする植物の花が数輪以上開いた状態となったときを開花と呼びます。対象とする植物の花が開花した最初の日をその植物の開花日としています。
  満開:対象とする植物の花が咲き揃って約80%以上が咲いた状態を満開と呼びます。対象とする植物の花が満開となった最初の日をその植物の満開日としています。
 

【動物季節観測】

ウグイスなどの観測種目について初鳴と初見を観測しています。

ウグイス

ウグイス

初鳴日を観測します。初鳴日とは春にウグイスが「ホーホケキョ」と特徴ある声でさえずるのを初めて聞いた日です。
ウグイスは、ほぼ日本全土に分布し、低山帯から亜高山の笹薮などに生息します。雄はスズメほどの大きさで、背の色はいわゆる鶯色 で尾はスズメより長めです。雌は雄よりやや小さいです。

種目名現象平年値最早値最晩値 2018年2017年2016年
ウグイス初鳴2月22日2016年
1月5日
1995年
3月20日
1月7日 1月26日 1月5日
ツバメ

ツバメ

初見日を観測します。初見日とは、渡来した動物を初めて見た日を言います。
ツバメはフィリピンやマレー半島等の南の地域から春先に南西諸島や小笠原諸島を通過して、九州から北海道にかけて渡来し、各地の人家の軒先などで営巣します。

種目名現象平年値最早値最晩値 2018年2017年2016年
ツバメ初見3月19日1975年
2月20日
1976年
4月14日
2月26日 3月13日 3月23日
モズ

モズ

初鳴日を観測しています。
初鳴日とは秋に入るころ「キキキーッ」と鋭い声を発し(モズの高鳴き)、その高鳴きを初めて聞いた日です。

種目名現象平年値最早値最晩値 2018年2017年2016年
モズ初鳴8月31日1998年
8月5日
2003年
10月25日
9月8日 9月22日 9月1日

(現象の説明)
 初鳴:対象とする動物の鳴き声を初めて聞いた日を、その動物の初鳴日としています。
 初見:対象とする動物の姿を初めて見た日を、その動物の初見日としています。

(注)平年値の統計期間は1981~2010年。