ラジオゾンデ観測
ラジオゾンデ観測とは
このため気象庁では、ラジオゾンデを用いて上空の大気を直接測定する高層気象観測を行っています。
得られたデータは、天気予報や気候変動・地球環境の監視に用いられるほか、航空機の運航に欠かせないものです。
ラジオゾンデとは、気圧・気温・湿度等の気象要素を測定するセンサを搭載し、測定した値を送信するための無線送信機を備えた気象測器で、測定方式からGPSゾンデとよばれます。また、使用するゾンデの種類からGPSゾンデ観測とよばれます。
南大東島地方気象台のGPSゾンデ観測は、気象測器をゴム気球に吊るして飛ばすことで上空の気温・湿度・気圧のデータ信号をUHFアンテナにより受信しています。また、風向風速の観測は、GPS衛星の測位信号を利用して観測しています。
気象庁では、全国16箇所の気象台で、毎日決まった時刻にGPSゾンデによる高層気象観測を実施しています。
観測要素や観測時刻は次のとおりです。
観測の種類 | 観測する要素 | 観測時刻 |
---|---|---|
GPSゾンデ観測 | 気圧・気温・湿度・風向・風速 | 毎日 09時、21時 |
※気球の放球は観測時刻の30分前に行っています。 |
1961 (S36)年4月 2日 | レーウィンゾンデ観測(09時)開始 |
〃 6月 1日 | レーウィンゾンデ観測(21時)開始 |
1962 (S37)年4月30日 | レーウィン観測(15時)開始 |
1963 (S38)年3月15日 | レーウィン観測(03時)開始 |
2004 (H16)年2月29日 | レーウィン観測(03・15時)廃止 |
2005 (H17)年2月28日 | レーウィンゾンデによる観測廃止 |
2005 (H17)年3月 1日 | 集合型GPS高層気象観測システムによる観測開始 |