鹿児島県では、梅雨前線の活動が活発化し、7月18日から23日にかけて薩摩地方北部を中心に7月の月降水量平年値を上回る大雨となった。
18日に朝鮮半島南部にあった梅雨前線はゆっくり南下し、22日には九州南部付近に達した。 その後再び北上し、23日には九州北部付近に達した。 この間、梅雨前線に向って暖かく湿った空気が流れ込み地形的な影響や九州の西海上で 急速に発生・発達する積乱雲の影響で薩摩地方北部を中心に記録的な大雨となった。
この期間中の22日10時にはさつま柏原で88mmの猛烈な雨が降ったのを はじめ30mm~60mm前後の激しい雨が連続して降った。22日の日降水量は、 阿久根509mm、紫尾山436mm、出水305mm*、大口399mm、さつま柏原376mmとなり、 日降水量の極値を更新した。また、18日00時の降り始めから23日24時までの総降水量は、 紫尾山1237mm、大口1087mm、阿久根847mm、さつま柏原733mmと 薩摩地方北部では500mm以上となった。
*出水は22日13時までの雨量(以降は観測機器一部浸水のため欠測)