梅雨前線に向かって吹き込む暖かく湿った空気の影響で前線の活動が活発化し、7月6日未明から7日昼過ぎにかけて熊本県を中心に大雨となった。 梅雨前線は5日夜遅くから6日朝にかけて九州北岸付近まで北上し、6日夕方にかけて停滞した。その後、ゆっくり南下して、 7日明け方から昼前にかけて熊本県付近に停滞し、7日夜にかけて九州南部沿岸まで南下した。
6日未明から昼前にかけてと6日夕方から7日昼過ぎを中心に、断続的に発達した雨雲が流れ込んだため、6日00時から7日24時までの総降水量は、 多いところで500ミリを超える記録的な大雨となった。 熊本県内の29の観測点のうち16観測点で7月の降水量の平年値の60%から94%に達し、西原村俵山では、526ミリを記録した。
八代市大金峰では6日09時までの1時間に85ミリ、八代市平山新町でも7日08時40分までの1時間に77ミリの降水量を観測し、ともに観測史上1位を記録した。 また、10日から11日にかけても梅雨前線の影響で大雨となり、芦北町田浦で11日03時10分までの1時間に63ミリの降水量を観測した。