九州・山口県のこれまでの気候の変化(観測成果)

はじめに

 このページでは、九州・山口県でこれまでに観測されている気候の変化について示します。

 九州北部地方、九州南部、奄美地方の範囲については気象庁HPの季節予報で用いる予報区分をご覧ください。

 信頼水準90%以上で統計的に有意な場合に、長期的な変化傾向があると評価します。

 偏差や比を算出する際の基準値は、1991-2020年の30年平均値です。

 各グラフの元データは、グラフ下のリンクからCSV形式で取得できます。

 本ページの内容は、すべて2023年までの観測成果を基にした情報です。気温、降水量の変化について、地点別の観測成果は、国立環境研究所の気候変動適応情報プラットフォーム(A-PLAT)から公開されています。

 本ページに掲載されていない気象庁の観測地点の変化傾向等は、A-PLATの「気象観測データ閲覧ツール」でご覧いただけます。

 ページ内で折りたたまれている箇所(<クリックして開閉>と記載)をまとめて開く/閉じるには以下ボタンを押下ください。

気温の変化

 年平均気温

  • 九州・山口県の年平均気温は、様々な変動を繰り返しながら上昇しています(信頼水準99%で統計的に有意)。
  • 九州北部地方の年平均気温は、様々な変動を繰り返しながら上昇しています(信頼水準99%で統計的に有意)。
  • 九州南部の年平均気温は、様々な変動を繰り返しながら上昇しています(信頼水準99%で統計的に有意)。
  • 奄美地方の年平均気温は、様々な変動を繰り返しながら上昇しています(信頼水準99%で統計的に有意)。
九州・山口県のデータ
九州北部地方のデータ
九州南部のデータ
奄美地方のデータ
下関のデータ
福岡のデータ
佐賀のデータ
大分のデータ
長崎のデータ
熊本のデータ
宮崎のデータ
鹿児島のデータ
名瀬のデータ
折れ線(黒)は各年の値、折れ線(青)は5年移動平均、直線(赤)は長期変化傾向(信頼水準90%以上のみ)を示す。
横軸上のは観測場所の移転を示し、移転前のデータを補正している。また、×は欠測等によりデータが無いことを示す。 「九州・山口県」の統計には、長期間の観測データが存在する、下関、福岡、佐賀、長崎、厳原、熊本、大分、宮崎、鹿児島、名瀬の10地点を使用。 九州北部地方、九州南部、奄美地方の統計に使用している観測地点については、気象観測統計指針P132,P133を参照。

 季節平均気温

 春(3~5月)

 *クリックして開閉
  • 年平均気温と同様に、九州・山口県の季節平均気温は、様々な変動を繰り返しながら上昇しています(信頼水準99%で統計的に有意)。
  • 年平均気温と同様に、九州北部地方の季節平均気温は、様々な変動を繰り返しながら上昇しています(信頼水準99%で統計的に有意)。
  • 年平均気温と同様に、九州南部の季節平均気温は、様々な変動を繰り返しながら上昇しています(信頼水準99%で統計的に有意)。
  • 年平均気温と同様に、奄美地方の季節平均気温は、様々な変動を繰り返しながら上昇しており、春の平均気温には上昇傾向が現れています(信頼水準95%で統計的に有意)。
  • 北海道から九州にかけて、季節別には春と秋の気温の昇温率が大きい傾向があります。
九州・山口県のデータ
九州北部地方のデータ
九州南部のデータ
奄美地方のデータ
下関のデータ
福岡のデータ
佐賀のデータ
大分のデータ
長崎のデータ
熊本のデータ
宮崎のデータ
鹿児島のデータ
名瀬のデータ
折れ線(黒)は各年の値、折れ線(青)は5年移動平均、直線(赤)は長期変化傾向(信頼水準90%以上のみ)を示す。
横軸上のは観測場所の移転を示し、移転前のデータを補正している。また、×は欠測等によりデータが無いことを示す。 「九州・山口県」の統計には、長期間の観測データが存在する、下関、福岡、佐賀、長崎、厳原、熊本、大分、宮崎、鹿児島、名瀬の10地点を使用。 九州北部地方、九州南部、奄美地方の統計に使用している観測地点については、気象観測統計指針P132,P133を参照。

 夏(6~8月)

 *クリックして開閉
  • 年平均気温と同様に、九州・山口県の季節平均気温は、様々な変動を繰り返しながら上昇しています(信頼水準99%で統計的に有意)。
  • 年平均気温と同様に、九州北部地方の季節平均気温は、様々な変動を繰り返しながら上昇しています(信頼水準99%で統計的に有意)。
  • 年平均気温と同様に、九州南部の季節平均気温は、様々な変動を繰り返しながら上昇しています(信頼水準99%で統計的に有意)。
  • 年平均気温と同様に、奄美地方の季節平均気温は、様々な変動を繰り返しながら上昇しています(信頼水準99%で統計的に有意)。
九州・山口県のデータ
九州北部地方のデータ
九州南部のデータ
奄美地方のデータ
下関のデータ
福岡のデータ
佐賀のデータ
大分のデータ
長崎のデータ
熊本のデータ
宮崎のデータ
鹿児島のデータ
名瀬のデータ
折れ線(黒)は各年の値、折れ線(青)は5年移動平均、直線(赤)は長期変化傾向(信頼水準90%以上のみ)を示す。
横軸上のは観測場所の移転を示し、移転前のデータを補正している。また、×は欠測等によりデータが無いことを示す。 「九州・山口県」の統計には、長期間の観測データが存在する、下関、福岡、佐賀、長崎、厳原、熊本、大分、宮崎、鹿児島、名瀬の10地点を使用。 九州北部地方、九州南部、奄美地方の統計に使用している観測地点については、気象観測統計指針P132,P133を参照。

 秋(9~11月)

 *クリックして開閉
  • 年平均気温と同様に、九州・山口県の季節平均気温は、様々な変動を繰り返しながら上昇しています(信頼水準99%で統計的に有意)。
  • 年平均気温と同様に、九州北部地方の季節平均気温は、様々な変動を繰り返しながら上昇しています(信頼水準99%で統計的に有意)。
  • 年平均気温と同様に、九州南部の季節平均気温は、様々な変動を繰り返しながら上昇しています(信頼水準99%で統計的に有意)。
  • 年平均気温と同様に、奄美地方の季節平均気温は、様々な変動を繰り返しながら上昇しています(信頼水準99%で統計的に有意)。
  • 北海道から九州にかけて、季節別には春と秋の気温の昇温率が大きい傾向があります。
九州・山口県のデータ
九州北部地方のデータ
九州南部のデータ
奄美地方のデータ
下関のデータ
福岡のデータ
佐賀のデータ
大分のデータ
長崎のデータ
熊本のデータ
宮崎のデータ
鹿児島のデータ
名瀬のデータ
折れ線(黒)は各年の値、折れ線(青)は5年移動平均、直線(赤)は長期変化傾向(信頼水準90%以上のみ)を示す。
横軸上のは観測場所の移転を示し、移転前のデータを補正している。また、×は欠測等によりデータが無いことを示す。 「九州・山口県」の統計には、長期間の観測データが存在する、下関、福岡、佐賀、長崎、厳原、熊本、大分、宮崎、鹿児島、名瀬の10地点を使用。 九州北部地方、九州南部、奄美地方の統計に使用している観測地点については、気象観測統計指針P132,P133を参照。

 冬(12~2月)

 *クリックして開閉
  • 年平均気温と同様に、九州・山口県の季節平均気温は、様々な変動を繰り返しながら上昇しています(信頼水準99%で統計的に有意)。
  • 年平均気温と同様に、九州北部地方の季節平均気温は、様々な変動を繰り返しながら上昇しています(信頼水準99%で統計的に有意)。
  • 年平均気温と同様に、九州南部の季節平均気温は、様々な変動を繰り返しながら上昇しています(信頼水準99%で統計的に有意)。
  • 年平均気温と同様に、奄美地方の季節平均気温は、様々な変動を繰り返しながら上昇しています(信頼水準99%で統計的に有意)。
九州・山口県のデータ
九州北部地方のデータ
九州南部のデータ
奄美地方のデータ
下関のデータ
福岡のデータ
佐賀のデータ
大分のデータ
長崎のデータ
熊本のデータ
宮崎のデータ
鹿児島のデータ
名瀬のデータ
折れ線(黒)は各年の値、折れ線(青)は5年移動平均、直線(赤)は長期変化傾向(信頼水準90%以上のみ)を示す。
横軸上のは観測場所の移転を示し、移転前のデータを補正している。また、×は欠測等によりデータが無いことを示す。 「九州・山口県」の統計には、長期間の観測データが存在する、下関、福岡、佐賀、長崎、厳原、熊本、大分、宮崎、鹿児島、名瀬の10地点を使用。 九州北部地方、九州南部、奄美地方の統計に使用している観測地点については、気象観測統計指針P132,P133を参照。

 高温/低温の日数

 夏日

(日最高気温が25℃以上の日)*クリックして開閉
  • 各地点で、統計的に有意に増加しています(信頼水準99%以上)
下関のデータ
福岡のデータ
佐賀のデータ
大分のデータ
長崎のデータ
熊本のデータ
宮崎のデータ
鹿児島のデータ
名瀬のデータ
棒グラフ(緑)は各年の値、折れ線(青)は5年移動平均値、直線(赤)は長期変化傾向(信頼水準90%以上のみ)を示す。
横軸上のは観測場所の移転を示す。その前後でデータは均質でないため、長期変化傾向の評価は行わない。また、×は欠測等によりデータが無いことを示す。

 真夏日

(日最高気温が30℃以上の日)*クリックして開閉
  • 各地点で、統計的に有意に増加しています(信頼水準99%以上)
下関のデータ
福岡のデータ
佐賀のデータ
大分のデータ
長崎のデータ
熊本のデータ
宮崎のデータ
鹿児島のデータ
名瀬のデータ
棒グラフ(緑)は各年の値、折れ線(青)は5年移動平均値、直線(赤)は長期変化傾向(信頼水準90%以上のみ)を示す。
横軸上のは観測場所の移転を示す。その前後でデータは均質でないため、長期変化傾向の評価は行わない。また、×は欠測等によりデータが無いことを示す。

 猛暑日

(日最高気温が35℃以上の日)*クリックして開閉
  • 各地点で、統計的に有意な増加傾向が現れています(信頼水準95%以上)
  • 猛暑日の日数は、1990年代半ばを境に大きく増加しています。
  • 名瀬では、猛暑日はまれな現象であり、統計的に有意な変化傾向は確認できません。
下関のデータ
福岡のデータ
佐賀のデータ
大分のデータ
長崎のデータ
熊本のデータ
宮崎のデータ
鹿児島のデータ
名瀬のデータ
棒グラフ(緑)は各年の値、折れ線(青)は5年移動平均値、直線(赤)は長期変化傾向(信頼水準90%以上のみ)を示す。
横軸上のは観測場所の移転を示す。その前後でデータは均質でないため、長期変化傾向の評価は行わない。また、×は欠測等によりデータが無いことを示す。

 熱帯夜

(日最低気温が25℃以上の日)*クリックして開閉
※ 熱帯夜とは、夜間の最低気温が25℃以上のことを指しますが、ここでは日最低気温25℃以上の日数を熱帯夜日数として扱います。
  • 各地点で、統計的に有意に増加しています(信頼水準99%以上)
下関のデータ
福岡のデータ
佐賀のデータ
大分のデータ
長崎のデータ
熊本のデータ
宮崎のデータ
鹿児島のデータ
名瀬のデータ
棒グラフ(緑)は各年の値、直線(赤)は長期変化傾向(信頼水準90%以上のみ)を示す。
横軸上のは観測場所の移転を示す。その前後でデータは均質でないため、長期変化傾向の評価は行わない。また、×は欠測等によりデータが無いことを示す。

 冬日

(日最低気温が0℃以下の日)*クリックして開閉
  • 各地点で、統計的に有意に減少しています(信頼水準99%以上)
  • 名瀬では、統計期間内に冬日は出現していません。
下関のデータ
福岡のデータ
佐賀のデータ
大分のデータ
長崎のデータ
熊本のデータ
宮崎のデータ
鹿児島のデータ
名瀬のデータ
棒グラフ(緑)は各年の値、直線(赤)は長期変化傾向(信頼水準90%以上のみ)を示す。
横軸上のは観測場所の移転を示す。その前後でデータは均質でないため、長期変化傾向の評価は行わない。また、×は欠測等によりデータが無いことを示す。

降水量の変化

 年降水量

  • 統計的に有意な増加、減少の変化傾向を示す地点もありますが、全国的な傾向として、年降水量には統計的に有意な変化傾向は確認できません。
下関のデータ
福岡のデータ
佐賀のデータ
大分のデータ
長崎のデータ
熊本のデータ
宮崎のデータ
鹿児島のデータ
名瀬のデータ
棒グラフ(緑)は各年の値、直線(赤)は長期変化傾向(信頼水準90%以上のみ)を示す。

 短時間強雨

    (注意事項)
  • 1時間から数時間程度の時間で発生するような極端な降水現象は、発生頻度が少なく、また局地性が高いことから、都道府県単位で変化傾向が捉えられない場合にも地方単位での経年変化を見ることで、より多くの観測地点数を確保できる空間的に密な観測網を用いることができるため、現象をより捉えやすくなることが期待できます。
  • 全国的な傾向として極端な大雨は増加しており、このような大雨の頻度の増大には、地球温暖化が影響している可能性があります。ただし、極端な大雨は発生頻度が少なく、それに対してここでのアメダスを用いた地域別の統計期間は1979年以降と比較的短い期間に限られることから、これらの長期変化傾向を確実に捉えるためには今後のデータの蓄積が必要です。

 1時間30mm以上の短時間強雨発生回数

 *クリックして開閉
  • 九州北部地方のアメダス観測地点でみると、1時間降水量30ミリ以上の極端な大雨の年間発生回数は増加しているとみられます(信頼水準90%以上で統計的に有意)。なお、最近10年間の平均年間発生回数は、統計期間の最初の10年間と比べて約1.2倍に増加しています(1979〜1988年平均で約2.72回が2014〜2023年平均で約3.20回に増加)。
  • 九州南部のアメダス観測地点でみると、1時間降水量30ミリ以上の極端な大雨の年間発生回数は増加しています(信頼水準99%以上で統計的に有意)。なお、最近10年間の平均年間発生回数は、統計期間の最初の10年間と比べて約1.6倍に増加しています(1979〜1988年平均で約3.78回が2014〜2023年平均で約5.93回に増加)。
  • 奄美地方のアメダス観測地点でみると、1時間降水量30ミリ以上の極端な大雨の年間発生回数には増加傾向が現れています(信頼水準95%以上で統計的に有意)。なお、最近10年間の平均年間発生回数は、統計期間の最初の10年間と比べて約1.6倍に増加しています(1979〜1988年平均で約3.57回が2014〜2023年平均で約5.77回に増加)。
九州北部地方のデータ
九州南部のデータ
奄美地方のデータ
山口県のデータ
福岡県のデータ
佐賀県のデータ
大分県のデータ
長崎県のデータ
熊本県のデータ
宮崎県のデータ
鹿児島県のデータ
棒グラフ(緑)は各年の1地点あたりの値、直線(赤)は長期変化傾向(信頼水準90%以上のみ)を示す。統計期間は1979年〜。
この解析では、各年で観測のある地点の値を1地点あたりに換算している。なお、山岳地域に開閉されていた無線ロボット雨量観測所のうち、現在廃止された観測所は統計期間を通じて除外している。

 1時間50mm以上の短時間強雨発生回数

 *クリックして開閉
  • 九州北部地方のアメダス観測地点でみると、1時間降水量50ミリ以上の極端な大雨の年間発生回数には増加傾向が現れています(信頼水準95%以上で統計的に有意)。なお、最近10年間の平均年間発生回数は、統計期間の最初の10年間と比べて約1.4倍に増加しています(1979〜1988年平均で約0.36回が2014〜2023年平均で約0.51回に増加)。
  • 九州南部のアメダス観測地点でみると、1時間降水量50ミリ以上の極端な大雨の年間発生回数は増加しています(信頼水準99%以上で統計的に有意)。なお、最近10年間の平均年間発生回数は、統計期間の最初の10年間と比べて約1.6倍に増加しています(1979〜1988年平均で約0.53回が2014〜2023年平均で約0.83回に増加)。
  • 奄美地方のアメダス観測地点でみると、1時間降水量50ミリ以上の極端な大雨の年間発生回数には統計的に有意な変化傾向は確認できません。なお、最近10年間の平均年間発生回数は、統計期間の最初の10年間と比べて約1.5倍に増加しています(1979〜1988年平均で約0.65回が2014〜2023年平均で約0.98回に増加)。
九州北部地方のデータ
九州南部のデータ
奄美地方のデータ
山口県のデータ
福岡県のデータ
佐賀県のデータ
大分県のデータ
長崎県のデータ
熊本県のデータ
宮崎県のデータ
鹿児島県のデータ
棒グラフ(緑)は各年の1地点あたりの値、直線(赤)は長期変化傾向(信頼水準90%以上のみ)を示す。統計期間は1979年〜。
この解析では、各年で観測のある地点の値を1地点あたりに換算している。なお、山岳地域に開閉されていた無線ロボット雨量観測所のうち、現在廃止された観測所は統計期間を通じて除外している。

 3時間80mm以上の短時間強雨発生回数

 *クリックして開閉
  • 九州北部地方のアメダス観測地点でみると、3時間降水量80ミリ以上の極端な大雨の年間発生回数には統計的に増加傾向が現れています(信頼水準95%以上で統計的に有意)。なお、最近10年間の平均年間発生回数は、統計期間の最初の10年間と比べて約1.4倍に増加しています(1979〜1988年平均で約0.60回が2014〜2023年平均で約0.82回に増加)。
  • 九州南部のアメダス観測地点でみると、3時間降水量80ミリ以上の極端な大雨の年間発生回数は増加しています(信頼水準99%以上で統計的に有意)。なお、最近10年間の平均年間発生回数は、統計期間の最初の10年間と比べて約1.7倍に増加しています(1979〜1988年平均で約1.01回が2014〜2023年平均で約1.68回に増加)。
  • 奄美地方のアメダス観測地点でみると、3時間降水量80ミリ以上の極端な大雨の年間発生回数には増加傾向が現れています(信頼水準95%以上で統計的に有意)。なお、最近10年間の平均年間発生回数は、統計期間の最初の10年間と比べて約1.8倍に増加しています(1979〜1988年平均で約0.78回が2014〜2023年平均で約1.40回に増加)。
九州北部地方のデータ
九州南部のデータ
奄美地方のデータ
山口県のデータ
福岡県のデータ
佐賀県のデータ
大分県のデータ
長崎県のデータ
熊本県のデータ
宮崎県のデータ
鹿児島県のデータ
棒グラフ(緑)は各年の1地点あたりの値、直線(赤)は長期変化傾向(信頼水準90%以上のみ)を示す。統計期間は1979年〜。
この解析では、各年で観測のある地点の値を1地点あたりに換算している。なお、山岳地域に開閉されていた無線ロボット雨量観測所のうち、現在廃止された観測所は統計期間を通じて除外している。

 3時間100mm以上の短時間強雨発生回数

 *クリックして開閉
  • 九州北部地方のアメダス観測地点でみると、3時間降水量100ミリ以上の極端な大雨の年間発生回数には増加傾向が現れています(信頼水準95%以上で統計的に有意)。なお、最近10年間の平均年間発生回数は、統計期間の最初の10年間と比べて約1.6倍に増加しています(1979〜1988年平均で約0.23回が2014〜2023年平均で約0.36回に増加)。
  • 九州南部のアメダス観測地点でみると、3時間降水量100ミリ以上の極端な大雨の年間発生回数には増加傾向が現れています(信頼水準95%以上で統計的に有意)。なお、最近10年間の平均年間発生回数は、統計期間の最初の10年間と比べて約1.7倍に増加しています(1979〜1988年平均で約0.62回が2014〜2023年平均で約1.08回に増加)。
  • 奄美地方のアメダス観測地点でみると、3時間降水量100ミリ以上の極端な大雨の年間発生回数には増加傾向が現れています(信頼水準95%以上で統計的に有意)。なお、最近10年間の平均年間発生回数は、統計期間の最初の10年間と比べて約1.9倍に増加しています(1979〜1988年平均で約0.53回が2014〜2023年平均で約1.02回に増加)。
九州北部地方のデータ
九州南部のデータ
奄美地方のデータ
山口県のデータ
福岡県のデータ
佐賀県のデータ
大分県のデータ
長崎県のデータ
熊本県のデータ
宮崎県のデータ
鹿児島県のデータ
棒グラフ(緑)は各年の1地点あたりの値、直線(赤)は長期変化傾向(信頼水準90%以上のみ)を示す。統計期間は1979年〜。
この解析では、各年で観測のある地点の値を1地点あたりに換算している。なお、山岳地域に開閉されていた無線ロボット雨量観測所のうち、現在廃止された観測所は統計期間を通じて除外している。

 大雨

 日100mm以上の大雨発生回数

 *クリックして開閉
  • 九州北部地方のアメダス観測地点でみると、日降水量100ミリ以上の極端な大雨の年間発生回数には統計的に有意な変化傾向は確認できません。なお、最近10年間の平均年間発生回数は、統計期間の最初の10年間と比べて約1.1倍に増加しています(1979〜1988年平均で約2.25回が2014〜2023年平均で約2.48回に増加)。
  • 九州南部のアメダス観測地点でみると、日降水量100ミリ以上の極端な大雨の年間発生回数は増加しています(信頼水準99%以上で統計的に有意)。なお、最近10年間の平均年間発生回数は、統計期間の最初の10年間と比べて約1.6倍に増加しています(1979〜1988年平均で約3.04回が2014〜2023年平均で約4.96回に増加)。
  • 奄美地方のアメダス観測地点でみると、日降水量100ミリ以上の極端な大雨の年間発生回数には増加傾向が現れています(信頼水準95%以上で統計的に有意)。なお、最近10年間の平均年間発生回数は、統計期間の最初の10年間と比べて約1.6倍に増加しています(1979〜1988年平均で約2.05回が2014〜2023年平均で約3.35回に増加)。
九州北部地方のデータ
九州南部のデータ
奄美地方のデータ
山口県のデータ
福岡県のデータ
佐賀県のデータ
大分県のデータ
長崎県のデータ
熊本県のデータ
宮崎県のデータ
鹿児島県のデータ
棒グラフ(緑)は各年の1地点あたりの値、直線(赤)は長期変化傾向(信頼水準90%以上のみ)を示す。統計期間は1979年〜。
この解析では、各年で観測のある地点の値を1地点あたりに換算している。なお、山岳地域に開閉されていた無線ロボット雨量観測所のうち、現在廃止された観測所は統計期間を通じて除外している。

 年最大日降水量

 年最大日降水量

 *クリックして開閉
  • 九州北部地方では、年最大日降水量(年間で最も降水量の多かった日の降水量)には統計的に有意に増大傾向が現れています(信頼水準95%以上で統計的に有意)
  • 九州南部・奄美地方では、年最大日降水量(年間で最も降水量の多かった日の降水量)は統計的に有意に増大しています(信頼水準99%以上で統計的に有意)
  • 全国的な傾向も増大しており、極端な大雨の頻度とともに強度もまた増大しています。
九州北部地方のデータ
九州南部・奄美地方のデータ
棒グラフは1976~2023年の期間で観測が継続しているアメダス地点(九州北部地方60地点、九州南部・奄美地方31地点)における各年の値と基準値との比(%)の平均を示し、100%より大きい場合は緑色、小さい場合は黄色で示す。折れ線(青)は5年移動平均値、直線(赤)は長期変化傾向(信頼水準90%以上のみ)を示す。統計期間は1976年〜。

 無降水日数

 無降水日数

(日降水量1.0mm未満の日) *クリックして開閉
  • 下関、福岡、大分、長崎、熊本では、統計的に有意に増加しているとみられます(信頼水準90%以上で統計的に有意)。宮崎、鹿児島、名瀬では、統計的に有意に増加しています(信頼水準99%以上で統計的に有意)
  • 全国的な傾向として、極端な大雨の日数が増加していることとあわせて、大雨の頻度が増える反面、降水がほとんどない日も増加しています。
  • 地点別で見ると、全国的な増加傾向とは異なる特徴がみられる地点もあり、地域的な地形の影響等が要因として考えられます。
下関のデータ
福岡のデータ
佐賀のデータ
大分のデータ
長崎のデータ
熊本のデータ
宮崎のデータ
鹿児島のデータ
名瀬のデータ
棒グラフ(緑)は各年の値、直線(赤)は長期変化傾向(信頼水準90%以上のみ)を示す。
また、×は欠> 測等によりデータが無いことを示す。

雪の変化

 年最深積雪

  • 西日本日本海側の11地点の年最深積雪には、減少傾向が現れています(信頼水準95%以上で統計的に有意)。
    (注意事項)
  • 西日本日本海側の11地点の年最深積雪の基準値に対する比を平均して示します。雪の統計では、寒候年(前年8月〜当年7月)で解析しています。
  • 気温が上昇することで雪は減ると考えられていますが、年最深積雪の年ごとによる変動が大きく、それに対して統計期間は比較的短いことから、長期変化傾向を評価するためには今後さらなるデータの蓄積が必要です。
西日本日本海側のデータ
棒グラフは各年の値を示し、100%より大きい場合は緑色、小さい場合は黄色で示す。赤線は長期変化傾向(信頼水準90%以上のみ)を示す。
西日本日本海側には、西郷、松江、米子、鳥取、豊岡、彦根、下関、福岡、大分、長崎、熊本の11地点を使用しています。これらの観測地点は積雪及び降雪量データの均質性が長期間継続している地点から選出しています。

 大雪

 日降雪20cm以上の大雪発生回数

 *クリックして開閉
  • 西日本日本海側の11地点の日降雪20cm以上の年間日数には、減少傾向が現れています(信頼水準95%以上で統計的に有意)。
    (注意事項)
  • 西日本日本海側の7地点の年最深積雪の基準値に対する比を平均して示します。雪の統計では、寒候年(前年8月〜当年7月)で解析しています。
  • 積雪及び降雪は年ごとの変動が大きく、それに対して統計期間は比較的短いことから、長期変化傾向を評価するためには今後のさらなるデータの蓄積が必要です。
  • 地域特性による雪の降り方の違いがあるため、地点によってはここで示した基準が極端な降雪の指標としてなじまない場所もあると考えられます。
西日本日本海側のデータ
棒グラフは各年の値、折れ線(青)は5年移動平均、直線(赤)は長期変化傾向(信頼水準90%以上のみ)を示す。
西日本日本海側には、西郷、松江、米子、鳥取、豊岡、彦根、下関、福岡、大分、長崎、熊本の11地点を使用しています。これらの観測地点は積雪及び降雪量データの均質性が長期間継続している地点から選出しています。

生物季節(さくら・かえで)の変化

 さくら

   さくらの開花日

  • 全国の観測対象地点の1953~2019年の統計によると、さくらの開花日は、10年あたり1.0日の変化率で早くなっています(信頼水準99%で統計的に有意)。詳しくは、文部科学省及び気象庁「日本の気候変動2020」本編コラム3を参照ください。
  • 九州・山口県各地点の1953~2023年の統計においても、10年あたり0.7~1.9日の変化率で早くなっている傾向が見られます。
下関のデータ
福岡のデータ
佐賀のデータ
大分のデータ
長崎のデータ
熊本のデータ
宮崎のデータ
鹿児島のデータ
折れ線(黒)は各年の値、折れ線(青)は5年移動平均、直線(赤)は長期変化傾向(信頼水準90%以上のみ)を示す。

 かえで

 かえでの紅葉日

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  • 全国の観測対象地点の1953~2019年の統計によると、かえでの紅葉・黄葉日は、10年あたり2.8日の変化率で遅くなっています(信頼水準99%で統計的に有意)。詳しくは、文部科学省及び気象庁「日本の気候変動2020」本編コラム3を参照ください。
  • 九州・山口県各地点の1953~2023年の統計においても、10年あたり1.2~6.5日の変化率で遅くなっている傾向が見られます。
下関のデータ
福岡のデータ
佐賀のデータ
大分のデータ
長崎のデータ
熊本のデータ
宮崎のデータ
鹿児島のデータ
折れ線(黒)は各年の値、折れ線(青)は5年移動平均、直線(赤)は長期変化傾向(信頼水準90%以上のみ)を示す。

台風の変化

海面水温の変化

海面水位の変化