気象観測器(ラジオゾンデ)を見つけたら


落 下 ゾ ン デ 概 要GPSゾンデ
 高層気象観測で用いるラジオゾンデは、上昇中に気象観測を行ない、気球の破裂によって観測を終了します(気球は上昇しながら膨張し最後に破裂します)。その後は、パラシュートによってゆっくりと下降します。

飛揚されたラジオゾンデは、上空の西風(主にジェット気流)にのって流されるため、そのほとんどは海上に落下しますが、飛揚された場所や季節によっては地上に落下する場合があります。

福岡管区気象台から飛揚されたラジオゾンデはよく中国・四国地方で発見されますが、おもに瀬戸内海や豊後水道に落下しているようです。

落下時の安全策として、パラシュートによる緩やかな降下のほか、観測器の軽量化、絶縁性にすぐれた材質の吊りひもを採用しています。

落下ゾンデについて

気象庁と書かれた気象観測器を発見した場合、または被害が生じた場合

危険物ではありません。

お手数ですが気象観測器のラベル(写真参照)に表示されている連絡先へご連絡ください。


気象庁以外のゾンデについて

飛揚した機関が明確な場合は、飛揚した機関へご連絡してください。
 (大学・研究所・民間会社など)

外国で飛揚した観測機器など、飛揚機関が不明のものゴム気球やビニール製の袋がふくらんだ状態のものを見つけた場合は、危険ですのでさわらずに最寄りの警察へご連絡ください。


福岡管区気象台が飛揚するラジオゾンデには、下のような「お願い」のラベルが貼り付けてあり、飛揚した官署名や連絡先を明記しています。

気象庁気象観測器(危険物ではありません)


ラジオゾンデの種類 大きさ(cm) 重さ(g)
iMS-100型 (約)
5x6x13
38
RS41-SG (約)
5x6x16
80


ラジオゾンデの素材など
気   球 天然ゴム(乳白色)
パラシュート ポリエステル製不識布(白色)、プラスチックフィルム製(白色)・・・生分解性
吊りひも ビニール製
(絶縁性・耐水性・耐寒性のある白色ひもで、国際民間航空条約に従った強度のひもを使用)
そ の 他 温度計・湿度計・GPSアンテナ・電子基板・乾電池など