航空気象観測業務

 航空機の安全な離着陸のために、空港とその周辺の気象を毎正時に観測しています(定時観測)。特に低い雲、視程や風など、運航に影響が大きい気象の重要な変化を認めた場合にもその都度観測を実施しています(特別観測)。観測データは、国際的に定められた通報式により航空管制機関や航空会社などに通報します。
 また、空港内の航空管制機関や航空会社などには、風や滑走路視距離(パイロットが滑走路の標識又は灯火を見ることができる距離)などの観測データを秒刻みで提供しています。

観測測器

航空気象観測では、主に以下の測器を使い空港の気象状況を観測しています。

(測器名称をクリックするとそれぞれの写真にリンクします。)

新潟空港 気象観測測器配置図

 

風車型風向風速計

滑走路視距離観測装置
(RVR)

風車型風向風速計 風車型風向風速計 滑走路視距離観測装置
10分間平均風向・風速、2分間平均風向・風速、風向・風速の変動、スコール、日最大風速、日最大瞬間風速および起時を観測しています。

風車型風向風速計は、プロペラの回転数により、
風速を検出し、尾翼の位置により、風向を検出します。

風車型風向風速計感部
滑走路視距離(Runway Visual Range = RVR)とは、滑走路の中心線上にある航空機の操縦士が、滑走路面の標識、又は滑走路の輪郭若しくは滑走路の中心線を示す灯火を見ることができる最大距離をいいます。

10分間平均値、前10分間の1分値の最大・最小、変化傾向を観測しています。

滑走路視距離観測装置は、大気の透明度を測定して滑走路視距離を観測しています。

露場(ろじょう)

露場

露場は、測器を効率的かつ適正に集中して配置するために屋外に設けられた区画です。

雲高測定器
(シーロメータ)

転倒ます型雨量計

降雨強度計

雲高測定器 転倒ます型雨量計 降雨強度計
雲底の高さを観測しています。

シーロメータは、投光器から鉛直上方に発射されたレーザーパルスが雲底で反射されて受光器にかえってくるまでの時間からシーロメータと雲底との距離を測定しています。

日降水量、日最大1時間降水量および起時、日最大10分間降水量および起時を観測しています。

転倒ます型雨量計は、受水器に入った雨水が転倒ますの片側に注がれ、たまった雨水によって重心が支点の反対方向に移動し、降水量が0.5mmに達すると転倒して排水します。

降雨の瞬間強度を観測しています。

降雨強度計は、受水器で受けた雨水が内部の受水筒に入り、あふれてノズルから灯油層の中に滴下するとき、水滴1個毎に光電スイッチが作動して発生するパルスから降雨強度を観測しています。

白金抵抗温度計 温度計と露点計 塩化リチウム露点計
白金抵抗温度計 通風筒 塩化リチウム露点計
気温、日最高気温・日最低気温および起時を観測しています。

白金抵抗温度計は、金属などの導体が温度によって電気抵抗値が変わることを応用したもので、その抵抗値を測定することによって温度を求めています。

温度計と露点計は通風筒に取り付けられています。 露点温度を観測しています。

露点温度計は、塩化リチウムに吸湿性があって、その水溶液と溶液に接する空気の蒸気圧との間には、水の場合に似た自己平衡性があり、平衡状態では溶液の濃度によって、両者の間に一定の関係があることを応用して露点温度を求めています。

 

 

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