WMO 百年観測所ひゃくねんかんそくじょについて

WMO 百年観測所

  石垣島地方気象台は、2017年5月に国連の専門機関の一つである世界気象機関(World Meteorological Organization)が定める「百年観測所(Centennial Observing Stations)」として認定されました。 認定当時、百年観測所は、世界で116箇所しかありませんでした。日本では石垣島地方気象台が唯一の観測所です。

 百年観測所とは、WMOが「現在と未来の世代のための、長期にわたる高品質な気候記録を提供する、かけがえの無い、文化的・科学的な人類の遺産のひとつ」として長期観測所の重要性を広めるために認定する取り組みです。 選考基準には、「100年以上前から現在まで観測している」ことや「気候的特徴に影響する移転は無かった」などの9項目にわたる厳しい基準があります。 気象庁は、全ての基準を満たす石垣島地方気象台を推薦し、2017年5月に行われたWMO第69回執行理事会において承認を受けました。

 1896年12月5日の設立から、数多くの台風や戦火に見舞われながらも、120年以上途切れることなく続けられてきた質の高い気象観測がこの百年観測所の認定に結びつきました。

 認定プレートが施された記念碑は、石垣島での気象観測の礎を築いた岩崎卓爾二代目石垣島測候所長の胸像の隣に設置しています。

百年観測所記念プレート

百年観測所認定プレート



1960年代の露場と2019年の露場の比較

1960年代の露場と2019年の露場の比較



参考リンク:
    WMO 百年観測所について(English)
    WMO 百年観測所認定証
    除幕式の様子(English)