台風

台風の発生数・上陸数及び接近数の平年値

表1 台風の発生数・上陸数及び接近数の平年値(1981~2010年の30年平均)
台風の月別の主な経路

図1 台風の月別の主な経路
(実線は主な経路、破線はそれに準ずる経路)

 台風は一年を通して発生し、7月~10月にかけては毎月3個以上発生しています。
 奄美地方へは5月~10月にかけて約4個、九州南部へは6月~10月にかけて約3個の台風が接近しています。

台風の上陸

台風の中心が北海道・本州・四国・九州の海岸線に達した場合をいいます。ただし、台風の中心が小さい島や半島を横切って短時間で再び海に出る場合は通過と言います。

台風の接近数

九州南部への接近数とは、台風の中心が九州南部のいずれか気象官署から300km以内に入った台風の数をいいます。同様にして、奄美地方へ接近した台風の数を求めています。なお、台風接近数は台風上陸数を含んでいます。また、1個の台風が2か月にまたがって接近した場合は、両方の月の接近数として集計しています。

複雑な動きをする台風があるのはナゼ?

2011年台風第15号の経路図

図2 2011年台風第15号の経路図

 台風の進路は、太平洋高気圧の周辺部の風の流れや、中緯度を流れる偏西風に左右されます。低緯度である南西諸島付近では、太平洋高気圧に覆われて上空の風が弱くなる夏場を中心に、台風の動きが遅くなったり、時には大きく南下したりして複雑な動きをすることがあり、台風による影響が長引くことがあります。こういった台風も本土付近まで北上すると、上空を流れる偏西風に流されて、速度を上げながら北東へ進むようになります。
 最近の事例では、2011年の台風第15号があります。
 この台風は、9月9日にマリアナ諸島付近で発生した熱帯低気圧は徐々に発達しながら西進し、13日に日本の南で台風第15号となりました。その後は南西諸島を指向しながら北西進しました。ところが、16日から18日にかけては、台風の周辺の風が弱かったため、奄美大島の南海上を反時計回りのコースを描きながら勢力を強め、19日には「強い台風」となり進路を北に変えて奄美地方へ接近しました。20日にはさらに勢力を強め、「非常に強い台風」となったあとは、北東へ進路をかえ、速度を上げながら21日に静岡県浜松市へ上陸し、さらに速度を上ながら東海・関東を経て夜遅く福島県沖へ抜けました。

1996年台風第12号の経路図

図3 1996年台風第12号の経路図
2001年台風第16号の経路図

図4 2001年台風第16号の経路図

 8月6日に発生し、沖縄の東で複雑な動きをした後、北上して8月14日に熊本市付近に上陸しました。その後本州へ再上陸したあと日本の東へ進み、16日に熱帯低気圧になりました。

 9月6日に発生し、9月17日に熱帯低気圧になるまで12日間にわたり沖縄付近で複雑な動きをしました。その後、西進を続けながら再発達し、20日に南シナ海で再び台風となり華南に上陸後21日に消滅しました。