その他火山観測等について


  •  このページでは、火山活動の活発な火山が多い鹿児島県ならではの観測について説明します。
     気象庁で全国的に実施している観測の説明については、ここをご参照ください。

遠望観測(目視、体感)

  •  常時観測火山(桜島、霧島山、薩摩硫黄島、口永良部島、諏訪之瀬島)には、 夜間でも星明かりのようなわずかな光で見ることのできる監視カメラ等を設置しており、24時間連続的に火山の状態を監視しています。

     また気象台から近い桜島と霧島山については、気象台から職員による目視や体感による観測も行い、計器による観測データと組み合わせることで火山の状況把握に努めています。

     例えば、桜島で爆発が発生した場合には、以下の項目について観測を行い、状況把握を行います。
      ・ 大きな噴石や火砕流などの噴出物の量や影響範囲
      ・ 噴煙の量・色・高さと流れている方向
      ・ 体感空振(鹿児島地方気象台での観測)
      ・ 爆発音(鹿児島地方気象台での観測)
      ・ 桜島島内の地震計及び空振計の記録

降灰や臭気の観測

  •  火山の火口から放出された火山灰や火山ガスについて、目視による降灰の状況の観測や臭気の観測をしています。 また降灰については、鹿児島地方気象台の敷地内に降灰皿というステンレス製の皿を置いて、毎日の前24時間に堆積した降灰量を観測しており、 結果は1m2あたりの重さに換算して公開しています。 ただし、これは気象台(鹿児島市東郡元)での値であり、市内の降灰量を代表するものではありません。

火山の異常を発見した際の通報のお願い

  •  火山の異常の表れ方は多岐にわたるため、火山の近傍でしか得られない重要な情報が多くあります。もし噴火や火山に関すると考えられる異常現象を見つけた場合には、速やかに現地の自治体・消防・警察や気象台へご連絡ください。

     (火山の異常の例)
      ・ 今までとは異なるところから噴気が出ている。噴気が短期間に目に見えて強くなった。色が変わった。
      ・ 井戸水や河川、湖沼、海洋の水の色や温度、量(水位)、臭い等が変化した。
      ・ 草木の立ち枯れした。地温が上昇した。
      ・ 噴火や爆発が発生した。あるいは平時繰り返されている噴火と異なる様子の噴火が発生した(居住地域付近への噴石の落下など)。
      ・ 鳴動が聞こえる。
      ・ 火山付近で何度も地震の揺れを感じる。
      ・ 山・がけ崩れ、地割れが出来た。
       など