太陽のマーク    高知県に影響する地震津波について 高知地方気象台

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 南海道を震源とする巨大地震
 高知県のはるか沖合の水深4000m付近には南海トラフがあり、100年前後の周期でマグニチュ-ド8以上の巨大地震を引き起こしています。この南海トラフ沿いの地震により大津波が発生し太平洋側の西日本の沿岸部を中心として特に高知県、徳島県、和歌山県では大きな被害を受けています。

 南海道沖での大地震の発生機構は、高知県の南方150~200kmの水深4000m付近の南海トラフと呼ばれている海溝と大きな関連があります。この海溝はフィリピン海プレ-トがユ-ラシアプレ-トの下にもぐり込んでいる場所で、1年間に数cmの早さで押し寄せています。南海トラフの北側(室戸岬付近)では、このプレ-トのもぐり込みによって南海トラフに引きずり込まれ、地球内部にもぐり込んでいます。このもぐり込みによるプレ-トの沈下も無限ではなく、ある限界に達するとフィリピン海プレ-トとユ-ラシアプレ-トとの間で大破壊を起こし、これまで引き込まれていた部分がバネのように跳ね上がります。
 この大破壊が紀伊半島沖から土佐沖にかけて発生したとき、高知県に大きな災害をもたらす南海地震が発生します。

 過去に南海道沖で発生した地震
白鳳大地震 ( 684年) M8.4
仁和大地震 ( 887年) M8.5
康和大地震 (1099年) M8.3
正平大地震 (1361年) M8.5
慶長大地震 (1605年) M7.9
宝永大地震 (1707年) M8.6
安政南海地震 (1854年) M8.4
昭和南海地震 (1946年) M8.0
 過去に南海道沖で発生した地震について分かっている分について年代を示すと下図のようになります。
 下図の丸印については、遺跡の発掘現場で地震の跡が発見されているもので 南海道沖で発生した巨大地震の跡ではないかと推測されるものです。
 現在までに古文書等ではっきりと記録が残っている南海トラフで発生した地震は次のとおりです

 地震年表

 南海トラフと地震

 南海地震は、東海地震との双子のような関係があり、東海地震が起きた時に一緒に起きたと思われる宝永地震、それから慶長大地震、安政大地震は同じ年に起きており、昭和に起きた南海地震は東南海地震が起きてから2年後に発生しています。(遺跡跡 寒川 地震考古学より)

 昭和21年の南海地震
津波の到達時間及び津波の高さ 
 地震発生から津波襲来までの時間は、須崎市では、早い人で数分、遅い人でも30分と答えています。
この様な調査から求めた津波の到達時間は、地震が発生してから、高知県の東部で数分~10分、中部から足摺付近にかけて15分~20分程度、足摺岬以西で20分~30分程度、宿毛付近で40分程度です。

 津波の高さについては、宇佐、須崎、上川口付近では5m前後の津波となっており県内でも須崎、宇佐は津波による被害がもっとも多くなっています。また、高知市でも葛島の堤防が決壊し布師田付近までが海水でいっぱいとなりました。
 高知市付近は、地震発生と同時に地盤が1m位沈下したため、完全に海水がなくなるのに1ケ月位かかりました。

 南海地震の津波の高さ
 また、昭和の南海地震と土佐最大の被害地震と言われる宝永地震の時の津波の高さを比較すると下図のようになります。昭和の南海地震の時の津波は、過去に起きた南海トラフを震源とする地震の中でも小さいものでした。

 宝永地震と南海地震の津波の高さ

南海地震(昭和21年)の地盤変動
南海地震によって、土地の隆起や沈降の起こることは良く知られていますが、昭和の南海地震の場合には、下図のラインを境にして北側は沈降、南側は隆起しています。
地盤の変動


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