昭和50年台風第5号(1975年8月16日~18日)


概要

8月12日15時カロリン諸島で発生した台風第5号が北西に進み、17日8時50分宿毛市付近に上陸、その後伊予灘を経て山口県西部に再上陸し、日本海に抜けて熱帯低気圧となった。台風が足摺岬の南南東約150kmの海上に達した16日夜半頃高知県西部が暴風域に入り、上陸直前の17日8時10分には足摺岬で最大瞬間風速52.1m/s(観測史上1位)を観測した。 台風が通過した後の17日12時ごろから中部の西よりの山間部を中心に豪雨となり、13時までの1時間に佐川で108mm、14時までの1時間に仁淀川町池川で94.5ミリ、須崎で90mmを観測した。その後、豪雨はやや東に移って17日夜まで続き、17時までの1時間にいの町成山で93mm、18時までの1時間に柿の又(県)で119mmを観測、特に柿の又では18時までの3時間に312mmを観測した。17日の日雨量は柿の又741mm、佐川623mm、船戸614mmなど山間部を中心に500mmを越え、記録的な集中豪雨をもたらした。このため、仁淀川、鏡川は大洪水となり山崩れや土石流も続発して大災害となった。

経路図

経路図



積算降水量分布図(mm)

潮位



雨量表

潮位