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地表から大気上限までの単位面積の気柱に含まれる全てのオゾンのことをオゾン全量といいます。 観測されたオゾン全量は、1気圧、0℃として地表に集めた時にできるオゾンだけからなる層の厚さで示され、単位はm atm-cm(ミリアトムセンチメートル)またはDU(ドブソンユニット)で表記されます。 例えば、オゾン全量が300m atm-cmで観測された場合、大気中に含まれるオゾン全てを1気圧、0℃の地表に集めると3mmの厚さに相当するということを示します。
オゾン全量観測は、天気が雨や雪の日を除き毎日行われます。つくばでは多い時で1日に数十回の観測を行い、日平均値を世界気象機関(WMO)へ速報しています。 WMOはギリシャのテサロニキ大学にWMOオゾンマッピングセンターを設置し、世界各地のオゾン全量データを収集して日々の北半球および南半球のオゾン全量マップ画像を作成、公開しています。 詳しくはWMOオゾンマッピングセンターのページをご覧ください。
その他、オゾン全量観測値は品質管理を行った後、確定値として世界オゾン紫外線資料センター(WOUDC)へ送付され全世界に公開されています。 また、気象庁でも毎月「オゾン層観測速報」を発表し、月平均値を公開しています。