熊谷地方気象台 観測予報担当の業務内容について

 熊谷地方気象台では、自然災害から県民の生命や財産を守るため、埼玉県の気象の特性などを総合的に判断して特別警報・気象注意報・気象警報・天気予報等を適時的確に発表するよう努めています。

予報業務

 熊谷地方気象台では天気予報、特別警報・警報・注意報・早期注意情報・気象情報、土砂災害警戒情報、指定河川洪水予報、熱中症警戒アラートを発表しています。

1. 気象予報
予報の種類 予報の内容
(1) 天気予報 基本1日3回(5時、11時、17時)、今日・明日・明後日(5時を除く)の天気予報(天気、最高気温・最低気温、降水確率など)を発表しています。
(2) 時系列予報 1日3回(5時、11時、17時)、翌日24時までの3時間毎の、天気・気温・風向風速の予報を、さいたま市・熊谷市・秩父市の3地点について発表しています。
(3) 週間天気予報 1日2回(11時、17時)、向こう1週間の天気予報(天気、最高気温・最低気温、降水確率など)を発表しています。
(4) 季節予報 毎日の天気ではなく、おおまかな天候や平均的な気温・降水量などについて、1か月予報は毎週木曜日14時30分、3か月予報は原則毎月25日以前の火曜日の14時、暖候期予報は2月、寒候期予報は9月の3か月予報と同時に発表しています。
2. 特別警報・気象警報・気象注意報・気象情報など

 気象現象により災害のおそれがある場合、14種類の気象注意報を発表し、重大な災害が起こるおそれがある場合、5種類の気象警報、警報の基準をはるかに超える大雨など重大な災害が起こるおそれが著しく高まっている場合に、4種類の特別警報を発表します。
 早期注意情報は、警報級の現象が予想される場合、あらかじめ心構えを高めてもらうために発表します。
 また、気象情報を適時発表し、警報や注意報に先立って注意を呼びかけたり、警報や注意報の内容を補足するために発表します。

(1) 特別警報 大雨(土砂災害、浸水害)、暴風、暴風雪、大雪
(2) 気象警報 大雨(土砂災害、浸水害)、洪水、暴風、暴風雪、大雪
(3) 気象注意報 大雨、洪水、強風、風雪、大雪、雷、融雪、濃霧、乾燥、なだれ、低温、霜、着氷、着雪
(4) 早期注意情報(警報級の可能性) 大雨、暴風(暴風雪)、大雪
3.土砂災害警戒情報

 大雨警報(土砂災害)が発表されている状況で、土砂災害発生の危険度がさらに高まったときに、市町村長の避難指示や住民の自主避難の判断を支援するよう、対象となる市町村を特定して警戒を呼びかける情報で、埼玉県と熊谷地方気象台が共同で発表しています。 土砂災害警戒情報が発表された場合は、以下のリンクから確認ができます。

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4. 指定河川洪水予報

 流域面積の大きい河川で、洪水によって重大な損害が生じるおそれのあるものについて、国土交通省や埼玉県知事が指定した河川について、関係機関と共同で洪水予報を発表しています。指定河川洪水予報が発表された場合は、以下のリンクから確認ができます。

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河川名 洪水予報の内容
利根川上流部、渡良瀬川下流部、江戸川、荒川 国土交通省関東地方整備局と気象庁大気海洋部で共同発表する洪水予報を伝達しています。
新河岸川、綾瀬川中流部(一の橋区間) 埼玉県と熊谷地方気象台で洪水予報を共同発表しています。
芝川・新芝川 埼玉県、東京都、熊谷地方気象台及び気象庁大気海洋部で洪水予報を共同発表しています。
入間川流域 荒川上流河川事務所と熊谷地方気象台で洪水予報を共同発表しています。
中川、綾瀬川(谷古宇区間) 江戸川河川事務所、熊谷地方気象台及び気象庁大気海洋部で洪水予報を共同発表しています。
烏川流域、神流川 高崎河川国道事務所と前橋地方気象台及び熊谷地方気象台で洪水予報を共同発表しています。
利根川水系石田川 群馬県と前橋地方気象台で共同発表する洪水予報を伝達しています。
渡良瀬川上流部 渡良瀬川河川事務所と前橋地方気象台及び宇都宮地方気象台で共同発表する洪水予報を伝達しています。
5.熱中症警戒アラート

 熱中症警戒アラートは、危険な暑さが予想される場合に、「暑さ」への気づきをうながし熱中症への警戒を呼びかけるものです。気象庁と環境省が共同発表する情報です。熱中症警戒アラートが発表された場合は、以下のリンクから確認ができます。

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観測業務

 熊谷地方気象台では地上気象観測と生物季節観測を行っています。ウィンドプロファイラ(電波により上空の風を観測する機械。全国33ヶ所に設置)の観測点でもあります。また、秩父特別地域気象観測所のデータや県内6ヵ所の地域気象観測所、及び6ヵ所の地域雨量観測所のデータを監視しています。

1. 地上気象観測項目

 地上の気圧・気温・湿度・風向・風速・降水量・積雪の深さ・日照時間・天気・視程・大気現象などを観測装置により24時間自動観測しています。

2. 生物季節観測

 季節の遅れ進みや気候の違いなど、総合的な気象状況の推移を知るために、植物6種目9現象の観測を行っています。

地震業務

 熊谷地方気象台では、県内7ヵ所に計測震度計、2ヶ所に津波地震観測所を設置しています。 また、埼玉県各自治体にある震度計のデータも気象庁本庁に中継送信し、気象庁が発表する地震情報に、各市町村の震度が反映されています。これらの情報を防災機関や報道機関に伝達しています。

地震情報の種類(気象庁本庁で発表しています)
情報の種類 内容
1. 震度速報 震度3以上の大きい揺れを伴う地震の発生(震度3以上を観測した地域名とその震度、検知時刻)を知らせる情報として、速報的に発表します。
2. 津波警報・注意報 津波の来襲が予想される地域、津波の高さの警報・注意報を、日本近海で地震が発生した場合は、地震発生後約3分で発表します。
3. 津波情報 予想される津波の高さの詳細及び津波の予想到達時刻、あるいは実際に観測された津波の高さ・時刻等についての情報を発表します。
4. 震源・震度に関する情報 震度速報発表後、震源の位置、地震の規模(マグニチュード)、震度3以上の地域名、大きな揺れが観測された市町村名を速やかに発表します。
5. 各地の震度に関する情報 震源の位置、地震の規模(マグニチュード)に加え、震度1以上を観測した観測点ごとの震度を発表します。
6. 長周期地震動に関する情報 高層ビル内での被害の発生可能性等について、長周期地震動階級1以上を観測した場合に観測点で観測した階級などを発表します。
◆観測予報担当 連絡先
・電話:048-521-0058(平日8:30~17:15)
 ※ 業務繁忙時間や緊急作業中などには、対応できない場合もあります。あらかじめご了承下さい。