熊本地方気象台の仕事

1 気象観測業務

(1)地上気象観測
 地上の気圧、気温、湿度、風向・風速、天気、視程、降水等の気象要素および気象現象(霧・雷など)について観測を行っています。

  県内の気象観測所

(2)生物季節観測
 植物、動物の状態が季節によって変化する現象を観測する生物季節観測を実施しています。

  生物季節観測

(3)ウインドプロファイラ観測
 上空約5kmまでの上空の空気の流れ(風向・風速)を連続的に観測しています。 観測されたデータは数値予報に利用され、予報の精度向上や、きめ細やかな防災情報の発表が可能となります。

  ウインドプロファイラ(上空の風の観測)

(4)地域気象観測
 地域気象観測システム(アメダス)とは、雨、風、雪などの気象状況を時間的、地域的に細かく監視するために、降水量、風向・風速、気温、日照時間の観測を自動的におこない、気象災害の防止・軽減に重要な役割を果たしています。
 熊本県では、気温、降水量、風向・風速、日照等を観測している観測所が17ヶ所、気温、降水量、風向・風速を観測している観測所が1ヶ所、降水量だけを観測している観測所が8ヶ所あります。

  県内の気象観測所

(5)潮汐観測
 天草西岸の苓北に観測所を設置し、潮位等の潮汐観測を行っています。

2 予報業務

(1)予報・警報等
 熊本地方気象台は、熊本県を対象として注意報・警報等の防災気象情報をはじめ天気予報、時系列予報、週間天気予報及び海岸線から概ね20海里以内の沿岸海域の波浪予報を発表しています。

  天気予報について

(2)指定河川洪水予報
 国土交通省九州地方整備局熊本河川国道事務所、同八代河川国道事務所及び同菊池川河川事務所と共同して、白川・緑川・球磨川・菊池川を対象とした指定河川の洪水予報を発表しています。

(3)土砂災害警戒情報
 土砂災害警戒情報は、大雨により土砂災害の危険度が高まった市町村を特定し、熊本県砂防部と熊本地方気象台が共同して発表する情報です。平成19年8月31日より開始しました。

(4)季節予報
 福岡管区気象台が発表する1か月予報、3か月予報、暖候期および寒候期予報などの季節予報を関係機関に通報しています。また、これらの予報の解説を行っています。

(5)その他の気象通報
火災気象通報
 消防法に基づき、気象状況が火災の予防上必要であると判断されるとき、その状況を熊本県知事に通報しています。

3 地震・津波業務

 玉名市他県内2か所に設置した津波地震観測局の震動波形データ(震度データを含む)、天草郡苓北町に設置した巨大津波観測計の潮位データ、熊本地方気象台、阿蘇郡南阿蘇村、人吉市及び天草市牛深町他5か所に設置した計測震度計の震度データ、熊本県から入手した県設置の計測震度計データを福岡管区気象台にテレメータしています。これらの各種データは福岡管区気象台が発表する津波予報、地震情報などに利用されています。福岡管区気象台が発表する津波予報、地震・津波情報を関係防災機関等に伝達しています。また、関係防災機関等に対して、津波・地震に関する解説資料を配布し、解説を行っています。

  地震観測について

4 防災・広報業務

 熊本県および県内市町村が開催する防災会議や水防会議、防災訓練等に参画し、防災についての提言や講演を行っています。また、気象証明や各種気象資料の閲覧および照会に応じているほか、気象業務に係る解説等を実施し、気象知識の普及・啓発を図っています。