天気の部屋

ここでは、私たちの身のまわりに起こっている様々な自然現象がどのような仕組みによって発生しているのか、人々に被害をもたらすような現象から身を守るために気象台がどのような情報を発表しているのかを知ることができます。

冬の天気

 冬の代表的な気圧配置は、シベリアに高気圧、北海道東方海上やアリューシャン方面に低気圧がある西高東低の冬型の気圧配置(日本列島をはさんで、西に高気圧、東に低気圧)です。シベリアの高気圧は、シベリアの地表面が冷やされてできたもので、この高気圧から低気圧に向かって北西の季節風が吹き込みます。季節風が強く吹くときは、日本海側は雪、太平洋側は晴れて乾燥することが多くなります。

大雪のパターン

 大雪になるときのパターンは大きく分けて2つあります。山沿いで大雪になる山雪型の大雪、海岸や平野部でも大雪となる里雪型の大雪です。

 山雪型の場合は、図1のように西高東低の冬型の気圧配置となり、等圧線が南北に縦じま模様に走り、上空(約5,000m)の寒気の中心が日本海北部や北日本にあります。衛星画像では雪雲が北西から南東に筋状に並びます。このような時は強い北西の季節風が日本列島の高い山々に吹き付けられ、山の風上側で積乱雲が発達し、大雪をもたらします。

山雪型の時の気圧配置の例
山雪型の時の衛星画像の例
山雪型の概念図

図1 山雪型の気圧配置(左上)と衛星画像(右上)と概念図(下)

 里雪型の場合は図2のように等圧線が日本海で袋状になり、日本海の中・南部に上空(約5,000m)の寒気の中心が入ります。このため大気の状態が不安定となり、海岸沿いを中心に積乱雲が発達したり、日本海で発生した小低気圧が上陸して、平野部を中心に大雪をもたらします。

里雪型の時の気圧配置の例
里雪型の時の衛星画像の例
里雪型の概念図

図2 里雪型の気圧配置(左上)と衛星画像(右上)と概念図(下)

雪のもたらす災害

 雪による災害には以下のものがあります(表1)。

表1 雪によってもたらされる災害
積雪害 鉄道や道路に雪が積もり交通障害をもたらす。また交通障害に伴い、生活・企業活動への影響を及ぼす。農作物への被害など。
風雪害 吹雪によって視界が悪くなり、交通障害や事故をもたらす。
雪圧害 積もった雪の重みで家屋・施設が倒壊したり、果樹などの枝が折れて損傷する被害。
雪崩害 斜面の雪の一部が崩壊してもたらされる災害。
着雪害 湿った雪が送電線や通信線に付着して、その重みで断線したり、鉄塔や電柱などが倒壊する被害。また樹木等にも湿った雪が付着して、その重みで枝が折れて損傷する被害。

 気象台では積雪害や雪圧害が予想される場合は大雪注意報・警報を、風雪害が予想される場合は風雪注意報・暴風雪警報を発表します。また雪崩害や着雪害が予想される場合はそれぞれなだれ注意報、着雪注意報を発表して注意・警戒を呼びかけています。

島根県の冬
 日本海側に位置する島根県の冬は寒気の影響で曇ることが多く、日照は少なめです。また、雪は県西部よりも東部で多く降ります。
 以下に松江の冬の現象に関する平年値を示します。

 松江の平年値

初終日(霜・雪・結氷)の平年値 

結氷
初日 終日 初日 終日 初日 終日
12月5日 3月21日 11月22日 4月9日 12月2日 4月3日


降雪・積雪・雪日数の年平年値

降雪の深さ(最大) 積雪の深さ(最大) 雪日数
17cm 20cm 39.6日
降雪の深さ・・・一定の期間内(1日)に積もった雪の深さ。
 積雪の深さ・・・積もった雪の深さ。

冬日・真冬日の日数の年平年値
冬日 真冬日
28.0日 0.2日
冬日・・・1日の最低気温が0℃未満の日
 真冬日・・・1日の最高気温が0℃未満の日