天気の部屋

ここでは、私たちの身のまわりに起こっている様々な自然現象がどのような仕組みによって発生しているのか、人々に被害をもたらすような現象から身を守るために気象台がどのような情報を発表しているのかを知ることができます。

サクラ

 春を告げる花として最も気になるのは、やはりサクラでしょう。ここでは、季節が変わるにつれてサクラがどのように開花していくか、開花や満開はどうやって決められているのかなどについてお話します。

サクラの開花のメカニズム(休眠打破)

 サクラの開花する時期は、暖かい日が続く長さなどの気象条件の影響を受けるのですが、実は冬の寒さも大事な条件の一つなのです。

 サクラは春に花が散ったあと、夏から秋にかけて気温の高いうちに花芽(生長すると花となる芽)を作ります。冬が始まると休眠に入り、生長は一旦止まりますが、さらに気温が下がり真冬になると、厳しい寒さが目覚ましとなり、それから気温が上がるにつれて一気に生長し、つぼみがふくらんで花が咲きます。サクラには、一定期間低温にさらされた後に暖かくならないと、花が咲かない性質があるわけです。

桜の開花のメカニズム

図1 サクラの開花のメカニズム

開花・満開ってどうやって決めるの?

 サクラの開花発表は、気象台で標本木として指定している木を観測して行います。島根県では、松江地方気象台で観測しています。サクラの開花日とは5、6輪以上の花が咲いた最初の日、満開日とは80%以上の花芽(生長すると花になる芽)が咲いた最初の日をいいます。また、一般的にソメイヨシノの開花から満開までの期間は約1週間と言われています。

開花までの変化

 下の写真は、2004年に松江地方気象台で撮影しました。このサクラは開花発表などのために指定されている標本木です。開花していく様子が分かります。

桜の開花の様子1 桜の開花の様子2 桜の開花の様子3
3月12日 3月15日 3月17日
桜の開花の様子4 桜の開花の様子5 桜の開花の様子6
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写真1 サクラが開花していく様子