天気の部屋

ここでは、私たちの身のまわりに起こっている様々な自然現象がどのような仕組みによって発生しているのか、人々に被害をもたらすような現象から身を守るために気象台がどのような情報を発表しているのかを知ることができます。

ツバキ・ウメ

「東風(こち)吹かば匂ひをこせよ梅の花主(あるじ)なしとて春な忘れそ」

 (「東風が吹いたら梅の花のにおいを私のところまで運んでくれ、主人がいないからといって春であることを忘れないで」という菅原道真の代表歌)

 立春を過ぎると暦の上では春ですが、実際この頃はまだ寒い日が続き、雪がちらつく時もあります。そんな寒い時にでも花を咲かせるのはツバキとウメです。島根県内の官署では平年で12月末から2月にかけて開花します(表1)。

 ツバキは早いところでは11月には花を咲かせます。真っ白な雪景色の中、鮮やかな紅い色の花を咲かせる姿がとても印象的です。冬に咲く花なのに、ツバキ(椿)は漢字では木偏(きへん)に春と書きます。寒さに耐え、やがて訪れる春をじっと待つ人々の思いが託されているのでしょうか。

 気象台で観測しているツバキは赤または紅紫色の5~6枚の花びらからなる一重咲きのものです(図1)。

 一方、ウメにはいろいろな種類があり、また色にも紅梅や白梅等ありますが、気象台で観測しているウメは、花びらが5枚で、その色が表裏とも白色のものです(図2)。

 ウメも冒頭の歌にもあるように春を表す花として好んで使われます。ツバキやウメは春の到来を告げる花なのでしょう。

表1 松江地方気象台のツバキとウメの開花日の平年値
ツバキの平年開花日 1月23日
ウメの平年開花日 1月24日
椿の花の写真

図1 椿の花

梅の花の写真

図2 梅の花