天気の部屋

ここでは、私たちの身のまわりに起こっている様々な自然現象がどのような仕組みによって発生しているのか、人々に被害をもたらすような現象から身を守るために気象台がどのような情報を発表しているのかを知ることができます。

竜巻 ー空から魚が降ってくる?!ー

 竜巻は寿命も短く、発生する条件も特殊なため、目の当たりにする機会は限られています。ここでは、地上最強の風を吹かせ、最大風速は100m/sに達することもある『竜巻』を取り上げます。

竜巻と積乱雲~スーパーセル

スーパーセルによって竜巻の発生するメカニズム

図1 スーパーセルによって竜巻の発生するメカニズム

 大規模な竜巻を発生させる特殊な積乱雲「スーパーセル」は、通常の積乱雲と異なり、スケールも大きく、寿命も長いと言われています。

 通常の積乱雲は上昇気流と下降気流がほぼ同じ場所で起こります。このため、この2つの流れがお互いに勢力を打ち消しあうこととなり、1時間ほどで衰えます。しかし、スーパーセルでは上昇気流に加え、暖かく湿った空気の流入が特に持続すること、また、下降気流が別の場所で起こるというメカニズムが明らかとなっています(図1)。そのため、寿命が通常の積乱雲の10 倍以上と言われています。スーパーセルは、一般風の鉛直シアが強く、中層の湿度が低いときに発生しやすいと言われています。

竜巻とトルネード

  日本では、寒冷前線や台風にともなう積乱雲から生じることが多く、スーパーセルによる大規模な竜巻はまれです。一方、アメリカでは大規模なスーパーセルが生じる気象条件が毎年のようにあるため、大規模な竜巻が頻発することになります。

 日本では2006年11月7日に発生した佐呂間町の竜巻は死者9名、大型トラックが飛ばされるなどの被害が発生しました。しかし、アメリカでは、列車や住宅が吹き飛ばされ、自動車も100メートル以上飛んでいってしまうような竜巻もあります。

日本の年別の竜巻発生確認数⇒(気象庁HP(年別の発生確認数))。

魚が空から降ってくる

 イギリスでは空から大量の魚が降ってきた事件があり、竜巻が海水と一緒に魚を巻き上げたことが原因だろうと報じられたことがありました。