天気の部屋

ここでは、私たちの身のまわりに起こっている様々な自然現象がどのような仕組みによって発生しているのか、人々に被害をもたらすような現象から身を守るために気象台がどのような情報を発表しているのかを知ることができます。

高気圧と低気圧

 みなさんが普段利用している天気予報において、「高気圧に覆われて…」や「低気圧が発達しながら通過するため…」など、気圧に関する表現を一度は耳にしたことがあると思います。気圧は、天気と密接な関係があります。ここでは、気圧と天気の大まかな関係についてみていきましょう。

高気圧とは?低気圧とは?

 水にもぐったときに水圧がかかるように、大気にも大気圧があります。この大気の重さによる地表面にかかる圧力のことを気圧と呼びます。気圧の単位はhPa(ヘクトパスカル)を用いて表し、同じ気圧の地点を結んだ線が等圧線です。この等圧線の「等圧」の値はいくつでもかまいません。つまり「○○ヘクトパスカル以上が高気圧、○○ヘクトパスカル以下が低気圧」というわけではありません。周囲より気圧の高い部分を等圧線で囲んだところが高気圧、一方、周囲より気圧の低い部分を等圧線で囲んだところが低気圧です。

 高気圧の下の地表付近は周囲より気圧が高いため、周囲との気圧の差により風が吹き出しています(図1)。それを補充するために空気が上空から降りてきます。これを下降気流といいます。高気圧の中では一般に雲が発生しにくくなっています。一方、低気圧では逆に周囲との気圧差により中心に向かって空気が集まり上昇気流が発生します(図2)。「雲のできる仕組み」で説明しているように上昇気流があると、雲ができ、雨が降りやすくなります。低気圧が発達するほど、中心に流れ込む風は強くなるために、上昇気流も強くなって大規模な雨雲ができます。

高気圧のモデル図

図1 高気圧のモデル(北半球)

低気圧のモデル図

図2 低気圧のモデル(北半球)

図3 高気圧・低気圧の天気分布

 この図は典型的なパターンを示したものです。実際には高(低)気圧の位置や発達状況などによって現れる天気は違ってきます。