松山地方気象台

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■愛媛県の地震について
 震源の真上にあたる地表面上の点を震央と言います。
 愛媛県付近では瀬戸内海の伊予灘から安芸灘にかけての地域と、豊後水道から日向灘、足摺岬沖にかけての地域に震央が多く分布しています。
 これらの地域ではマグニチュ-ド7以上の地震もしばしば発生しており、特に中央構造線系の活断層に沿った、伊予灘を中心とする地域で地震が多く発生しています。
愛媛県の地形図
■愛媛県の地形
 愛媛県の地形は中央構造線によって南北に二分されます。

 高縄半島や芸予諸島などの県北部には、なだらかな山地や丘陵が多くなっています。
 一方、中央構造線の南側には急峻な四国山地が連なっています。平野は、新居浜や西条に東西に細長く分布するほか、重信川河口に松山平野が広がっています。

 県内では、中央構造線断層帯を除いて活断層はみられません(左図)。活動度が非常に高い中央構造線断層帯は県の中央部をほぼ東西に走り、この断層帯の活動(右横ずれ)でできた非常に明瞭な地形が新居浜平野の南縁などにみられます。
■愛媛県の地質
 愛媛県の地質は、阿波池田から四国中央市、西条市、松山市南方の砥部町を経て伊予灘・豊予海峡を横切って大分に至る「中央構造線」によって二分され、この構造線の北側を内帯(ないたい)、南側を外帯(がいたい)と呼んでいます。

 内帯には、領家帯(りょうけたい)と呼ばれる領家変成岩類・領家花崗岩類・広島花崗岩類が北部に、中生代の和泉層群と呼ばれる堆積岩からなる地層が南部に分布しています。

 外帯には、北から順に三波川(さんばがわ)帯、秩父帯、四万十帯が帯状構造で分布しています。
 三波川帯は、結晶片岩類からなる地層で構成されています。
 秩父帯は、中・古生代の地層からなり、主に砂岩、頁岩(けつがん)、粘板岩、チャ-ト、石灰岩、玄武岩質凝灰岩層からなっています。
 四万十帯は、秩父帯の南側に位置し、砂岩、頁岩の地層からなっています。

 なお、三波川帯と秩父帯との間には、御荷鉾(みかぶ)緑色岩類と呼ばれる火山砕屑岩、火山岩が分布しています。

【引用】愛媛県地域防災計画

中央構造線とは?

 中央構造線は日本列島の中部から南西部をほぼ東西に走る、わが国で一番長い断層帯です。
 諏訪湖の南方から天竜川の東側を通り、豊川を経て紀伊半島を横断し、 四国北部から九州中部にまで及んでいます。

 西南日本の地質構造を分ける境界線になっており、北側を内帯、南側を外帯と呼んでいます。
 中央構造線の全部が活断層ではありません。和歌山県の和泉(いずみ)山脈の南縁から愛媛県にかけての部分はA級の活断層です。とくに四国では極めて活発な右横ずれの活断層です。



※上記説明文および右図(中央構造線断層帯)
 「日本の地震防災 活断層」(文部科学省)より引用。
中央構造線の図
四国周辺の震央分布と活断層の図

四国とその周辺の震央分布図と活断層
■四国地方の活断層について
 四国地方では、中央構造線に沿った明瞭な一連の右ずれの活断層(中央構造線断層帯)が特徴的で、その南側には活断層はほとんどありません。

 四国地方の中央構造線断層帯は活動度A級の右横ずれを主とする活断層です。

 上下方向のずれは讃岐山脈南麓では北上がりのずれを示しますが、石鎚山脈北部では南上がり、高縄半島では北上がり、松山以西では南上がりとなり、山地の分布と調和的です。

 室戸半島や足摺岬付近には、活動度の低い活断層が認められ、これらは南海トラフで発生する巨大地震と関係が深いと推定されています。

 なお、四国地方では歴史の資料を含めて陸域の浅い地震による被害はあまり知られていません。

 活断層の活動間隔の多くは1,000年以上ですので、そこで発生した地震が知られていなくても、地震が発生しないということを示しているわけでありません。

【参考文献】
地震調査研究推進本部地震調査委員会
日本の地震活動-被害地震から見た地域別の特徴-

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