台風による災害


台風とは

熱帯地方などの海洋上で発生した低気圧を熱帯低気圧と呼び、最大風速が17.2m/s以上になったものを台風と呼びます。台風は巨大な空気の渦で、強い風と雨を伴っています。熱帯地方などで発生した台風は、一般的に太平洋高気圧のヘリに沿って進みます。また、沖縄地方はこの高気圧の西のヘリにあり、台風が進路を変える転向点付近にあたります。

宮古島を通過した台風:平成14年の台風第5号の経路と気象衛星「ひまわり」の画像で紹介します。

平成14年台風第5号の経路と気象衛星「ひまわり」から見た画像
進路と速度の状況
6月28日にフィリピンの東海上で発生した熱帯低気圧は、発達しながら西北西へ進み29日15時に台風第5号になりました。台風は、その後進路を北西に変えながら、沖縄地方に接近し、2日には台風の眼がはっきりわかるようになりました。
台風は3日夕方から、宮古島付近で向きを北北西に変えて進み、宮古島は3日20時~23時頃にかけて台風の眼に入りました。
台風は、その後スピードを上げながら東シナ海を北上し、日本海で温帯低気圧になりました。

宮古島の観測値(観測日時)

最低海面気圧
945.5hPa(7月3日20時27分)
最大風速
北東 25.6m/s(7月3日19時50分)
最大瞬間風速
東北東 47.0m/s(7月3日19時49分)
台風第5号の経路図(6月28日~7月6日)
2002年6月30日15時 2002年7月1日15時
発生:フィリピンの東海上で発生した。
(平成14年6月30日15時)
発達期:雲がまとまってきた。
(平成14年7月1日15時)
2002年7月2日21時 2002年7月3日21時
発達期:眼がはっきりしてきた。
(平成14年7月2日21時)
最盛期:宮古島が台風の眼に入った。
(平成14年7月3日21時)

台風による被害

台風は強い風と雨を伴っているので、屋外に出るのは危険です。飛んできた看板や割れたガラスでケガをする人もいます。また、建物が壊れたり、ビニールハウスや農作物などの被害、高波により護岸等に被害が出ます。その他に、航空機や船舶が欠航になります。宮古島地方では、食料品やガソリンなどの生活必需品のほとんどを船による輸送にたよっているため、欠航が長引くと日常生活に支障が出てきます。また、暴風のため電線が切断されて広い地域で大規模に停電したり、電話が不通になることもあります。
平成14年9月に宮古島地方に接近した台風第16号による被害の状況を写真で紹介します。

倒れた自動販売機 倒れたガジュマル 壊れた西平安名崎の遊歩道
強風で倒れた自動販売機
(宮古島市下地字与那覇)
根元から倒れたガジュマル
(宮古島市内のお寺)
高波で削り取られた遊歩道
(宮古島市西平安名崎)
高波で移動した護岸 流木の打ち上げられた砂浜 壊れた西平安名崎の遊歩道
高波で移動したテトラポット
(宮古島市池間島)
流木が打ち上げられた砂浜
(宮古島市下地前浜ビーチ)
高波で削り取られた遊歩道
(宮古島市西平安名崎)

名前のついた台風

大きな災害を伴った顕著な異常現象には、気象庁長官により特別な名称がつけられます。2008年9月現在、台風等の気象災害22、地震等災害34の名称がつけられています。そのなかに、「宮古島」と名称のつく台風が3個あります。いずれも、最大風速が50m/sを超える猛烈な台風です。

「宮古島」と名称のついた台風の観測値
年月日 台風名称(英語名) 最大風速
風向
最大瞬間風速
風向
最低気圧 気象官署での順位 宮古島地方の被害
1959(昭和34).9.15 宮古島台風
(サラ)
53.0m/s
南西
64.8m/s
908.1hPa 最大風速:6位
最低気圧:2位
死者:7 重軽傷者:83
住宅の全半壊:5174戸
1966(昭和41).9.5 第2宮古島台風
(コラ)
60.8m/s
北東
85.3m/s
北東
928.9hPa 最大瞬間風速:1位
最大風速:3位
死者:0 重軽傷者:41
住宅の全半壊:7524戸
1968(昭和43).9.22 第3宮古島台風
(デラ)
54.3m/s
北東
79.8m/s
北東
942.5hPa 最大瞬間風速:4位
最大風速:5位
死者:3 重軽傷者:10
住宅の全半壊:2888戸

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