1959年(昭和34) 9月17日 台風第14号

概況

11日にグアム島東方洋上で発生した弱い熱帯低気圧は西進しながら急速に発達して、12日09時に台風第14号となった。
その後、西北西から北西に向きを変え、15日の夕方宮古島を通過して東シナ海に入った。
宮古島を通過した頃は中心気圧905hPa、最大風速70m/sとなり、超大型の勢力を示したが、その後は次第に衰弱し始めた。東シナ海に入ってからは北から北東へと向きを変え、17日朝、五島の西方150kmの海上、同日午後、釜山付近を経て日本海に入った。
朝鮮半島を通過した頃もまだ中心気圧945hPa、中心付近の最大風速は55m/sという非常に強い勢力を保持していた。
最大瞬間風速は平戸の31.1m/sを筆頭に厳原や富江では25m/s以上の強い風を吹かせた。
台風は前線を伴わなかったので降水量は多いところでも100mm前後、少ないところでは50mmにも達しなかった。
台風の接近時が満潮時間と重なったため、南から西に海をひかえた沿岸地帯は高潮や高波の被害が大きかった。
南高小浜町の沿岸では15mを越す大波がうち寄せ、温泉旅館6軒と民家44軒が全壊、温泉旅館5軒と民家26軒が半壊し、また969軒が床上浸水、500余軒が床下浸水した。

台風経路図

県内被害

死者15人
行方不明者25人
負傷者 184人
全壊家屋754棟
半壊家屋 1108棟
床上浸水2364棟
床下浸水 6863棟
道路損壊403件
橋梁流失 29件
堤防決壊354件
船舶沈没 77隻
船舶流失 122隻

気象庁リンク:宮古島台風 昭和34年(1959年) 9月15日~9月18日

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