海洋気象観測



海洋観測



長崎海洋気象台の海洋気象観測船「長風丸」で、定期的に行っている海洋観測は、観測の内容によって、以下の5種類に分かれます。
  • 各層観測
  • 表層水温観測
  • 表面観測
  • 海潮流観測
  • 海洋バックグランド汚染観測
-> 最新の観測結果はこちら
各層観測
多筒採水器と電気伝導度水温水深計(CTD)
CTDと多筒採水器:
観測準備完了
 観測船で行う海洋観測の中でも基本となる観測です。航海前に決めた観測点で停船し、観測します。

 多筒採水器を組み合わせた電気伝導度水温水深計(CTD) (写真右)をワイヤーケーブルの先端につけて降下させ、水温、水深(水圧)、電気伝導度を測定し、 測定値から塩分も計算します。また、あらかじめ決めた深さ(層)で多筒採水器に海水を採水し、船上で海水の分析もします。

 このほか、水色・透明度の観測やプランクトンの採集も行います。

表層水温観測
水深水温計で表層の水温を1mごとに連続観測します。

 水深水温計には、ワイヤーの先端につけて海水中を降下させ、水温と水深(水圧)を観測する 自記水深水温計(DBT) (写真右)と、船上のデータ処理装置に接続した投下器とエナメル線でつながっているセンサー付きプローブを海水中に自由落下させて、水温と落下速度から計算した水深を観測する 投下式水深水温計(XBT)があります。

 XBTは航走しながら観測することができます。写真下のXBTは450m位の深さまでの観測をします。

DBTとりつけ
DBTの取り付け
XBT観測開始
XBT観測開始
表面観測

 海洋の表面の水温、塩分を観測します。船底付近についている取水口から海水ポンプで海水を汲みあげて航走用の水温塩分計で観測するほか、 採水用のバケツで海水を汲んで水温、塩分を測定する方法もあります。

海潮流観測 表層海流計のデータ処理画面

 海水の流向、流速を観測します。流向は流れてくる方向ではなく、流れ去る方向を360度の方位で示します。 風向は、風が吹いてくる方向を示すので、それとは逆です。流速の単位はノットで表しています(1ノットは1時間に約1852m進む速度[=51cm/秒])。

 長風丸では、船に装備した表層海流計で観測します。

海洋バックグランド汚染観測
表層海流計データ処理画面
 観測項目は、重金属(水銀、カドミウム)、海洋の表面の水に溶け込んでいる油分、 タールボール(油塊:海洋に流出した重油等が変性して固まり、ボール状となって浮遊しているもの)、 浮遊汚染物質(海洋表面に浮いているプラスチック等の石油化学製品)です。 -> 最新の浮遊汚染物質の観測結果はこちら

 重金属や油分は海水を採水して分析、 タールボールはタールボールネットで採取、浮遊汚染物質や油膜は操舵室で目視観測をします。

タールボール観測中
タールボール観測中

また、これらの観測の他に調査研究のための観測も行っています。


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