海洋観測



各層観測



観測船で行う海洋観測の中でも基本となる観測です。航海前に決めた観測点で停船し、観測します。
  • 表層水温観測
  • 表面観測
  • 海潮流観測
  • 海洋バックグランド汚染観測
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水温・塩分の観測
 観測点で船を止めて行う観測です。多筒採水器を組み合わせた電気伝導度水温水深計(CTD)をワイヤーに取り付け、水中に降下させて水温、塩分値の鉛直分布の測定と採水を一度に行います。
 CTDを降下させる時には多筒採水器の上下の蓋は必ず開けておきます。


CTDオペレーター
CTDオペレーター
 CTDのデータは船上のデータ処理装置に送られてくるので、オペレーターはCTDを下ろしながらモニターで、水温や電気伝導度から計算した塩分が深さとともに変わっていくのを確認することができます。

CTDモニター
CTDモニター

CTDオペレーターは監視カメラで観測中の甲板の様子にも気をつけています。

 CTD観測が終わった後に、水温と塩分のデータは衛星経由で気象庁に送ります。

CTD観測中
観測中の様子
採水
 採水をする場合は、CTDを上げるときにあらかじめ決めておいた深さ(層)で行います。基本的な採水層は、
0m、10m、20m、30m、50m、75m、100m、
125m、150m、200m、250m、300m、400m、
500m、600m、700m、800m、1000m、
1250m、1500m、2000mです。

 オペレーターは採水する予定の深さでCTDを止め、採水器の蓋を閉める信号を送ります。一度の信号で一本の採水器の蓋が閉じます。

採水の様子
採水の様子
 分析する要素によって異なる採水ビンに採水し、採水後、観測室で分析します。
分析
 分析項目は塩分、海水中の酸素(溶在酸素)、水素イオン濃度、栄養塩(リン酸塩、亜硝酸塩、硝酸塩)、植物プランクトンに含まれるクロロフィルaです。

 分析する要素により採水ビンや採水方法が変わるのと同じで、分析の方法や分析するタイミングもそれぞれの要素により異なります。


溶在酸素の測定
 たとえば、

 溶在酸素を測定するために、採水したらすぐに海水中の酸素を固定するための試薬を入れます。分析はその試薬が十分反応した後、採水後1時間以上たってから行います。

 栄養塩は海水が変質しないように、採水したら、すぐに、分析します。


栄養塩の分析機器


水色・透明度の観測

透明度観測開始

開始直後に上から見ると・・

だんだん見えづらくなります

水色の観測

 透明度観測は透明度板が見えなくなる深さを観測します。ゆっくり、透明度板を沈めていき、見えなくなったら止めます。見えなくなる深さと見え始める深さを何度か上げ下ろしして確かめ、平均して決定します。

 透明度板が海水中にある程度沈んでいる間に水色の観測を行います。水色は、写真左で手に持っている「水色計」と呼ぶフォーレル水色標準液の色と透明度板の見える色とを比較して決めます。



プランクトン観測
 動物プランクトンの観測には、プランクトンネットを使用します。下に10-15kgのおもりをつけたプランクトンネットを150mの深さまでおろし、その後、秒速1m程度の速さで引き上げて、動物プランクトンを採集します。
 ネットをおろす前には、海水のろ過量を計算するためのろ水計と、実際に観測した深さを知るための水深計のゼロを合わせます。
ろ水計の設定
ろ水計の設定
 観測中に船が風や海潮流に流されるとプランクトンネットをつけたワイヤーが傾き、ネットの到達深度が浅くなります。そこで、150mの深さまでネットが届くようにするために、ワイヤーの角度と水深の関係式からワイヤーの繰り出す長さを調整しています。そのために、150mの長さまでワイヤーを繰り出したところでワイヤーの傾きの角度を測ります。

ワイヤーの角度の測定


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