海洋の知識



暖水渦



暖水渦とは・・・



 直径100~500kmの渦で、周囲に比べて海水温および海水面が高く、北半球では時計回りに回転するといった特性をもっています。黒潮続流域や日付変更線付近で発生し、日本の南岸では毎秒7cm程度東から西に移動します。沖縄周辺の海面高度偏差図では、赤い部分では周辺より海面が高く、青い部分では低くなっています。a,bは、暖水渦であり、東から西に移動していることがわかります。また、右上と右下の図を比較すると、右上の図の暖水渦部分は、右下の図では周囲より水温が高くなり、時計回りの渦があることがわかります。





沖縄周辺の海面高度偏差図(左上:2001/06/12 右上:2001/07/12 左下:2001/08/11)
右下:沖縄周辺の水温・海流図(2001/07/12,水深400m)




現在の海面高度偏差へ(更新停止中)


現在の海水温・海流へ


観測船による観測結果


2001年7月11~12日に沖縄本島から南東に伸びる観測線(OK線)の観測を実施した結果です。
 ほとんどの測点で水深200mの水温が、1℃以上高くなっています。特に最も沿岸に近い測点では、水深100~400mにかけて平年に比べ2℃以上高く、OK線の中心付近の測点では水深500m付近を中心に2℃以上高くなっています。
 この観測で得られたデータのうち、最も沿岸の測点のデータから水温の上昇に伴う海水の膨張効果から水位上昇を計算すると、約18cmと見積もることができます。これと、その時期の那覇における潮位偏差(約15cm)とを比較するとほぼ一致することがわかります。これにより、2001年7~9月に異常潮位は、暖水渦によるものと考えられます。

OK線に沿った水温断面(平年偏差)


暖水渦による被害





2001年8月20日 那覇市泊
那覇港



 2001年7~9月に異常潮位により沖縄本島及びその周辺で浸水被害が発生しました。その際,那覇で最大29cmの潮位偏差が見られました。



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