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海洋の知識


2011年4月25日更新東シナ海の黒潮



 大陸棚沿いの黒潮について観測定線PN線での観測結果からみると、黒潮の流量が多いのは水深が300-1000mと急激に深くなる約50kmの範囲内にあり、流量も流路も安定しています。
 一方、黒潮が東シナ海から太平洋へぬけるTK線では、表面の強い流れは北寄りで観測されますが、流量は水深が深い南寄りで多く、南北で流れの特徴が異なります。
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東シナ海の黒潮の流れと海洋観測定線の位置
東シナ海の黒潮の流れと海洋観測定線の位置
沖永良部島北西PN線における黒潮流量の経年変動 トカラ海峡TK線における黒潮流量の経年変動
(a)PN線(沖永良部島北西) (b)TK線(トカラ海峡)
黒潮流量の経年変動
 上の図は全流量(観測線に直角に、西の方向から東の方向へ流れ去る海水の量を正(+)、その反対向きの流れを負(−)として計算し、観測線全体でそれらの量を合計した値)で、黒線は観測値、青線は5季節移動平均値。
 下の図は観測点ごとの流量(PN線では北東へ向かう流れ、TK線では南東へ向かう流れが赤色で、青色はそれらと反対向きの流れ)。


-解説-





 PN線では、黒潮流量の変動は、準2年スケールと5年スケールが顕著にみられます。準2年スケールの変動は0-0.5年の遅れで北太平洋中央部の風との相関が高く、また、冬季、春季のPN線の流量と冬季のアリューシャン低気圧との相関も高いことがわかっています。5年スケールの変動は5年の遅れで北太平洋中央部の風との相関が高くなっています。

 東シナ海の黒潮について、長崎海洋気象台では観測定線を設け、長風丸による観測を定期的に行ってきました。
 特に、PN線(沖永良部島北西)では1972年から、TK線(種子島と奄美大島の間のトカラ海峡)では1987年からと、それぞれ長期にわたり黒潮の観測を行ってきました。
  2010年(平成22年)2月、長風丸は観測船としての役目を終え、現在PN線における海洋観測は、気象庁(東京)所属の凌風丸、啓風丸に引き継がれています。

 

世界の海流の知識は気象庁HPで掲載しています。




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