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東海地震の予知と防災対応

 気象庁は、東海地震の予知のため、気象庁、国土地理院、独立行政法人の防災科学技術研究所および産業総合技術研究所並びに大学、静岡県等が東海地域とその周辺に設置した地震計、地殻岩石歪計等の観測データを集め、24時間体制で監視を行っています。これらの観測データに変化が観測された場合、その異常の程度に応じて「東海地震に関連する情報」(東海地震に関連する調査情報、東海地震注意情報、東海地震予知情報)を発表します。
情  報  名 発 表 基 準
東海地震に関連する調査情報(定例) 毎月の定例の判定会で評価した調査結果
東海地震に関連する調査情報(臨時) 東海地震の前兆現象について直ちに評価できない場合等
東海地震注意情報 東海地震の前兆現象である可能性が高まったと認められた場合
東海地震予知情報 東海地震が発生するおそれがあると認められた場合

 これら情報の発表基準、解除基準、主な防災対策の詳細についてはこちらを参照願います。



東海地震に係る地震防災対策強化地域

 大規模地震対策特別措置法により、大規模な地震が発生するおそれが特に大きいと認められる地殻内において大規模な地震が発生した場合に 「著しい地震災害が生ずるおそれがあるため、地震防災に関する対策を強化する必要がある地域」を「地震防災対策強化地域」と定めています。
 愛知県内で「東海地震に係る地震防災対策地域」に指定されている地域を以下(図の塗りつぶした地域)に示します。
東海地震に係る地震防災対策強化地域
(平成18年4月1日現在)



参考事項

【東南海・南海地震防災対策推進地域】
 東南海・南海地震に係る地震防災対策の推進に関する特別措置法により、「東南海・南海地震が発生した場合に著しい地震災害が生ずるおそれがあるため、 地震防災対策を推進する必要がある地域」を「東南海・南海地震防災対策推進地域」として定めています。
 愛知県内で「東南海・南海地震防災対策推進地域」に指定されている地域を以下(図の塗りつぶした地域)に示します。
東南海・南海地震防災対策推進地域
(平成18年4月1日現在)

【用語解説】

○地殻岩石歪計(体積歪計、三成分歪計)
 気象庁では地殻岩石歪計を東海及び南関東地域の34ケ所に配置し、データを専用回線で常時気象庁へ伝送しています。
 このうち「東海地震に関連する情報」の発表基準として、静岡県と愛知県に配置されている20ヶ所の観測点のデータが用いられます。
 地下の岩盤は、周囲からの力を受けて、ごくわずかですが伸び縮みしています。地殻岩石歪計は、地下数百mの岩盤深く埋め込まれた円筒形のセンサー部が、周囲から受ける力によって変形する様子をきわめて高い精度で検出することによって、この岩盤の状態をとらえる観測装置です。
 地殻岩石歪計は、岩盤の伸び縮みを10億分の1の相対変化まで測定します。これは、小中学校などにあるプール(長さ25m・幅10m・深さ 1.5m程度)に水を満たし、直径1cmのビー玉を入れたときに生じる、ごくわずかな水面の上昇でも検出できる精度です。

注) 愛知県内では蒲郡市と田原市の2ヶ所に設置しています。
地殻岩石歪計
地殻岩石歪計(体積歪計)


○歪(ひずみ)
 物体に外力を加えると形や体積が変化します。これを変形または歪といいます。
 歪の定義は

  (変形後の”大きさ”)−(変形前の”大きさ”)
         (変形前の”大きさ”)

であり、式中の”大きさ”には「長さ」か「面積」か「体積」が入り、上式の値はそれぞれ長さの歪(線形歪)、面積歪、体積歪と呼ばれます。歪はこのように定義されていますので無次元量となり、単位は無く(ただし、歪を表す量であることを明確にするため、STRAIN(ストレイン)という単位を付けて呼ぶこともあります)、対象としている領域や物体の大きさと無関係に使うことができます。地殻を造っている一般的な岩石は10-4歪むと破壊するといわれています。これがどの程度の大きさかを具体的に見てみると、その岩石で作った1mの棒は0.1㎜ だけ伸び縮みするだけで折れてしまうことになります。したがって地殻変動を観測する場合には、これよりもはるかに小さい量を観測することになります。地殻変動の日常的な変化は10-8程度のものです。
注) 1立方メ−トルの体積が0.9999999立方メートル(長さでは10㎞の距離が1㎜変化)に縮んだ場合、歪量は−0.0000001/1すなわち−1×10-7となります(10-7は10のマイナス7乗と読み、1000万分の1のこと)。


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