奈良地方気象台ホームページ ホーム>奈良県の気象災害>霜などによる災害事例

★凍結害

 1981年(昭和56)2月26日は、冬型の気圧配置が強まり大陸東部から優勢な寒気団が南下して、奈良の最高気温はマイナス0.2℃までしか上がらず真冬日となった。この寒気団により27日朝の最低気温は奈良でマイナス7.5℃を記録した。28日朝は移動性高気圧に覆われ、放射冷却も加わり厳しい冷え込みとなったため、県内各地で水道管が破裂した。(奈良市600箇所・天理市300箇所・五條市60箇所) また、道路の凍結により交通規制やチェーン装着規制が実施された。その他、農作物にも被害を与えた。

★凍霜害

 1991年(平成3)5月4日夜から5日明け方にかけては、西日本は移動性高気圧に覆われたため、風が弱く晴れて放射冷却により厳しい冷え込みとなった。このため、県北東部や中部の山間部で大和茶(4億7800万円:671ha)や柿・苺(1300万円:8ha)に総額4億9100万円の被害があった。

参考1:放射冷却とは

 放射冷却は、よく晴れた風の弱い夜に強く起こる。夜になって地面が赤外放射により冷え、冷たい地面に接している空気が冷やされることをいう。上空に雲があると雲から赤外放射により地面が冷えにくく、風が強いと地面付近の冷えた空気とその上の空気が攪拌されるため、地面付近の空気は冷えにくくなる。

参考2:地上気温3℃でも氷が張るのはなぜ

 気象台では気温は地上からの高さ1.5mで測定している。このため、高さ1.5mの気温が3℃でも、冷気がたまった地面付近では氷点下になっていることもめずらしくない。

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