
今回から、梅雨について紹介していきます。
「梅雨」とは、北海道を除く日本列島で晩春から夏にかけてみらえる、曇りや雨の日が多く現れる時期のことをいいます。
気象庁では、一週間程度先の天候予想に基づき、梅雨の情報を発表しますが、近畿地方の梅雨入りや明けについては、大阪管区気象台が発表します。近畿地方では、だいたい6月上旬から7月中旬までが、梅雨にあたります。
梅雨の間は、曇りや雨の日が多いのですが、数日以上晴れる事もあり、これを「梅雨の中休み」と呼んでいます。
典型的な梅雨の地上天気図(図1:2005年7月12日09時)を見ると、日本列島に東西にのびる曲線が描かれています。これを梅雨前線と呼んでいます。
まず、梅雨前線の説明の前に、「前線」について簡単に説明します。前線とは、暖かく湿った空気(暖気)と冷たく乾いた空気(寒気)がぶつかっているところをいいます。前線近傍では、風向や風速の変化や降水を伴っている場合が多くあります。前線は、その動きと構造によって、温暖、寒冷、閉塞、停滞の4種類に分けられます。この4種類の内の停滞前線が梅雨の時期に発生した場合に、梅雨前線と呼んでいます。ちなみに、秋に図1のような気圧配置になった場合は「秋雨前線」と呼ぶことになります。このように同じ気圧配置でも季節によって呼び方が異なることもあります。
では、なぜ、日本では、梅雨という雨の多い時期があるのでしょうか?停滞前線発生の仕組みから考えてみましょう。
図2を見ると、日本付近で、南よりの暖気と北よりの寒気がぶつかって前線が発生しているのが、分かると思います。前線付近では、暖気と寒気がぶつかって、上昇気流が起こり、雲を発生させ、雨を降らせます。時には、雷を伴った強い雨の降る場合もあります。晩春から夏にかけて、南よりの暖気と北よりの寒気の勢力が日本付近で、ほぼ釣り合うため、停滞前線の発生回数が増え、梅雨となるのです。
一般的には、太平洋高気圧の勢力が強くなり、前線を北に押し上げ、やがて消滅し、本格的な夏へと移行します。
梅雨の終わり頃は、大雨が降りやすくなります。大雨が予想されるときは、河川の洪水の危険性があり、梅雨の長雨で地盤が緩んでいる時に大雨になると、土砂災害が起きやすくなりますので、注意報や警報などが発表されていないか、注意を払って下さい。