津波の記録

 奄美地方に影響を及ぼした津波として記録に残っているものは、1911年(明治44年)の喜界島地震、1960(昭和35)のチリ地震津波、1995(平成7)1018日、19日に発生した奄美大島近海(喜界島南東沖)によるものがある。

1911年6月15日 喜界島地震による津波
 奄美大島鎮西村で小津波により人家過半数が浸水したといわれるが津波の詳細は不明。
 (鎮西村:昭和31年の市町村合併で瀬戸内町となる)

1960年5月24日 チリ地震津波
 242時頃から津波が日本各地に襲来した。奄美大島の名瀬港では06時頃が最もひどく、津波の高さは4.4m(基本水準面上)を記録したが09時頃からしだいに平穏に復した。
 被害は名瀬市と笠利村で被害のほとんどを占めた。家屋の床上、床下浸水1800余、そのほか橋の流失、護岸堤防決壊、道路決壊のほか船舶の沈没、木材の流失等が見られた。

1995年10月18日と19日に奄美大島近海(喜界島南東沖)で発生した地震による津波
 181937分頃と191141分頃にほぼ同じ場所で地震が発生した。これらの地震に伴って津波が発生し、九州東岸から八丈島や父島で3~24cmの津波が観測された。
 事後の調査によると、喜界島の東海岸では津波の遡上高が2mを超え、最も高い所では2.7mに達していた。18日と19日の津波の状況についての区別は困難であるが、目撃証言から津波は同程度か、ないしは18日の方が若干高かったと推定される。また、聞き取り調査によると奄美大島東海岸では1m前後の津波が到達したものと推定される。
 喜界島と奄美大島で小型船舶の破損や転覆などの被害があった。
(遡上高:津波が陸地を這い上がり到達した地点の高さ、検潮儀などの観測値の数倍に及ぶことがある。)


1996:奄美の気象百年、名瀬測候所、53-64.
199819951018日,19日の奄美大島近海の地震(M6.66.5)の調査報告、験震時報(61)37-55

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写真2 19951018日、19日に
発生した津波の遡上痕跡
  (喜界町 塩道長浜)

写真1 チリ地震津波の状況
(屋仁川通り)

チリ地震津波の状況
1995年の津波の遡上痕跡
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