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新潟県の気候変化の特徴

関連項目関連項目:

目次

関係項目

日本の気候変化の特徴

 日本の平均気温は、1898年(明治31年)以降では100年あたりおよそ1.1℃の割合で上昇しています。 特に、1990年代以降、高温となる年が頻繁にあらわれています。20世紀の世界の平均気温は0.74℃の上昇ですので、日本の気温上昇の度合いが世界の平均に比べて大きいのは、 日本が地球温暖化による気温の上昇率が比較的大きい北半球の中緯度に位置しているためと考えられます。
 気温の上昇にともなって、熱帯夜(一日の最低気温が25℃以上)や猛暑日(一日の最高気温が35℃以上)の日数は増え 、 冬日(一日の最低気温が0℃未満)の日数は少なくなっています。
 また、一日に降る雨の量が100ミリ以上、200ミリ以上というような大雨の日数は、 長期的に増える傾向にあり、地球温暖化が影響している可能性があります。

新潟県における気温の変化傾向

  1. 年平均気温

     新潟市の年平均気温は長期的に有意な上昇傾向を示しており、100年あたり1.3℃上昇しています。 1960年前後を中心とした高温、その後1970年代から1980年代前半の比較的低温な期間を経て、1980年代後半からは高温傾向が続きました。 特に1990年代にはいってからは顕著な高温となった年が多くなりました。
    (注)新潟地方気象台は、1928年と1938年に移転しており、 移転の影響を避けるための補正を行っているので、公開されているデータとは異なります。

    新潟市の年平均気温の平年差の経年変化
    新潟市の年平均気温の平年差の経年変化(1886年〜2010年)(補正済み平均気温を使用)
  2. 春(3〜5月)

     1950年以前は低温傾向が見られ、その後、1950年代から1960年代後半にかけて急上昇しました。1970年代から1980年代前半の比較的低温な期間を経て1990年代から高温傾向が続きました。 春の長期変化傾向は他の季節に比べ上昇率は大きくなりました。これは全国的な傾向です。

  3. 夏(6〜8月)

     全ての県内官署で寒暖の変化を繰り返し、目立った特徴は見られません。

  4. 秋(9〜11月)

     全ての県内官署で気温の変動が1980年頃まで約20年周期が見られ、1920年代、1940年頃、1960年前後及び1970年代後半に高温期となりました。 1990年以降は気温の上昇が大きくなりました。

  5. 冬(12〜2月)

     全ての県内官署で1950年代より前は低温期にあたり、1910年前後、1920年代及び1940年代を中心に顕著な低温となりました。その後、1940年代後半から上昇し、1940年代以前に比べ気温の高い時期が続きました。 1980年代後半に再び急上昇した後は顕著な高温となる年が多くなりました。

    新潟市の冬の平均気温の平年差の経年変化
    新潟市の冬の平均気温の平年差の経年変化(1886年〜2010年)
  6. アメダスによる新潟県内の気温の変化

     アメダスによる月平均気温の10年あたりの変化量により、県内各地域における気温の変化の違いを見ました (統計期間が1980年〜2007年と官署に比べて短いため、1.年平均気温で述べた100年あたりの変化量とは直接の比較は出来ません)。 月別の上昇量は2月と9月が大きく、12月が小さい傾向がありました。2月は佐渡や中下越の海岸部、中越の山沿い南部で大きく、 下越の山沿いで小さい傾向がありました。9月は佐渡や下越の海岸部、中越の平野部で大きく、上越で小さい傾向がありました。 上昇傾向にあるといっても、同じ新潟県内でも地域により状況が異なることが分かります。

    アメダスによる気温の一次回帰分析による変化傾向の分布
    アメダスによる気温の一次回帰分析による変化傾向の分布(℃/10年)(統計期間は1980年〜2007年)

出現日数の変化

  1. 冬日・真冬日の日数

     新潟市の冬日(一日の最低気温が0℃未満)は年変化が大きい中、減少傾向にあります。 真冬日(一日の最高気温が0℃未満)は1990年以降、出現回数が減少しています。

    新潟市の冬日日数の変化傾向
    新潟市の冬日日数の変化傾向(統計期間:1931年〜2010年)
  2. 夏日・真夏日の日数

     新潟市の夏日(一日の最高気温が25℃以上)は緩やかな増加傾向にありますが有意な傾向はありません。 真夏日(一日の最高気温が30℃以上)も有意な傾向はありません。

    新潟市の真夏日日数の変化傾向
    新潟市の真夏日日数の変化傾向(統計期間:1931年〜2010年)
  3. 熱帯夜

     新潟市の熱帯夜は有意な増加傾向があります。
    ※通常、熱帯夜は最低気温 25℃以上の夜から朝にかけての一晩ですが、日最低気温が 25℃以上の日を熱帯夜とみなし統計しています。

    新潟市の熱帯夜の変化傾向(1931年〜2010年)
    新潟市の熱帯夜の変化傾向(1931年〜2010年)
  4. 日平均気温0℃未満・25℃以上の日数

     0℃未満は全ての県内官署で減少傾向です。25℃以上は新潟では年変化が大きい中、緩やかな増加傾向です。高田、相川では有意な傾向はありません。

  5. 冬の雷日数の変化

     新潟市の冬の雷日数は年変化が大きい中、有意な増加傾向にあります。 また、夏と秋も微増の傾向にあります。冬の雷日数の増加は北陸地方全般の傾向でもあります。

    新潟市の冬の雷日数の変化(統計期間:1932年〜2010年)
    新潟市の冬の雷日数の変化(統計期間:1932年〜2010年)

最深積雪の変化傾向

 平地でありながら豪雪地として知られる新潟県上越市の旧高田測候所(現高田特別地域気象観測所)では、過去に最深積雪2mを超える年が何度かありました。特に1984〜1986年の3年続きの豪雪は有名です。1986年の最深積雪324cmは、1961年からの統計では多いほうからの1位を記録しましたが、その年を境に最深積雪は激減しました。近年では、1mを超えない年も多くあります。特に1989年の最深積雪15cmは、少ないほうからの1位を記録しました。

上越市高田の最深積雪(統計期間:1962年〜2010年)
上越市高田の最深積雪(統計期間:1962年〜2010年)

生物季節の変化傾向

 新潟市のサクラの開花は、平年に比べ早まる傾向があります。

新潟におけるさくらの開花(統計期間:1953年〜2009年)
新潟市におけるさくらの開花(統計期間:1953年〜2011年)

関連項目関連項目:過去の観測データ・平年値検索