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平年と大きく違う天候の例---北陸地方---(解説)

北陸地方で「かなりの多雪」となる時の大気の流れの特徴

「かなりの多雪」が始まるまでの経過

ある観測点での降雪量を7日間にわたって合計した値を「7日間降雪量」と呼びます。 ある日を初日とする7日間降雪量は、観測点ごと・日ごとに平年値を計算できますので、平年比が算出できます。 各地点の平年比を「北陸地方」などの地域内で平均したものを「地域平均7日間降雪量平年比」と呼びます。 この地域平均平年比が大きい地域・時期は、大きなスケールで見て、大雪に見舞われたことになります。

下の図は、1981年から2012年3月にかけて、北陸地方で10年に一度程度の大雪に見舞われた際の、 北半球規模の大気の流れを合成したものです。

かなりの多雪となる時の流れ

大雪の始まる6日前の状況は、 500hPa高度、850hPa気温、地上気圧何れも日本付近の偏差は小さいものの、 バイカル湖の南西での500hPa高度や850hPa気温負偏差が明瞭になりつつあります。

3日前の状況は、バイカル湖の南西にあった500hPa高度や850hPa気温の負偏差が大きくなりつつ、 東進して日本に接近しています。

大雪開始日の状況は、500hPa高度や850hPa気温の負偏差が更に偏差幅を増しつつ日本海西部に達しています。 地上気圧でみると大陸での正偏差、日本の東海上での負偏差がともに明瞭で、 西高東低の冬型の気圧配置が強まっていることが見て取れます。

かなりの多雪となる時の大気の流れの模式図
かなりの多雪となる時の大気の流れの模式図

「7日間降雪量」の階級において、平地と山地とで差がある場合の大気の流れの特徴

  7日間降雪量が

  1. 北陸地域平均として「かなり多い」かつ、(平地にある)9官署平均でも「かなり多い」場合

    いわゆる「里雪」に相当する場合です。 500hPa高度の平年偏差で見ると、北極で寒気放出、 中緯度に寒気流入の状態で、寒気の流入先が日本付近で明瞭となっています。 地上気圧とその平年偏差で見ると、日本付近は西高東低の冬型の気圧配置で、 シベリア高気圧は平年に比べ強く(気圧が高く)、アリューシャン低気圧も平年に比べ深く(気圧が低く)、 冬型の気圧配置は平年に比べ強いことが分かります。

  2. 北陸地域平均としては「かなり多い」が、(平地にある)9官署平均では「多い」止まりの場合

    いわゆる「山雪」が明瞭な場合です。500hPa高度の平年偏差で見ると、 ユーラシア大陸の奥地から日本の東にかけて寒気場となっています。 また、①では日本付近にあった寒気の流入先がやや東寄りで、日本の東海上に極大が見られます。 地上気圧とその平年偏差で見ると、①と同様、冬型の気圧配置が平年に比べ強い状態ですが、 気圧の傾きは①に比べると急になっています。

  • ※ 北陸地域平均 → 北陸管内気象官署+特別地域気象観測所+地域気象観測所の平均
  • ※ (平地にある)9官署平均 → 北陸管内気象官署+特別地域気象観測所の平均
  • ※ かなり多い →30年間の平年値データを多いほうから並べた上位10%の範囲
  • ※ 「多い」止まり →かなり多いには達していない
かなりの多雪となる時の北半球天気図