大分地方気象台
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生物季節観測の目的

  • 気象官署で行う生物季節観測は、植物及び動物の状態が季節によって変化する現象について行う観測をいい、その目的は生物に及ぼす気象の影響を知るとともに、その観測結果から季節の遅れ進みや、気候の違いなど総合的な気象状況の推移を知ることにあります。

植物季節現象の観測方法

  • 発芽・・・・鱗片が割れて中から葉片や花片が見えてくる。これを「発芽」といい、目測によって、対象とする植物の芽の総数の約20%が発芽した最初の日を、その植物の「発芽日」とします。
  • 開花・・・・対象とする植物の花が数輪以上開いた状態になったときを「開花」といい、開花した最初の日を、その植物の「開花日」とします。
  • 満開・・・・対象とする植物の花が咲き揃ったときの約80%以上が咲いた状態を「満開」といい、満開となった最初の日を、その植物の「満開日」とします。
  • 紅(黄)葉・・・植物のうちには秋になると葉の色が紅(黄)色に変化するものがある。これを「紅(黄)葉」といい、対象とする植物を全体として眺めたときに、その葉の色が大部分が紅(黄)色系統の色に変わり、緑色系統の色がほとんど認められなくなった最初の日を、その植物の「紅(黄)葉日」とします。
  • 落葉・・・・落葉樹の葉は、秋が深まるころには葉柄基部の離層が発達し、やがて落ちるこれを「落葉」といい、目測によって、対象とする落葉樹の葉の約80%が落葉した最初の日を、その植物の「落葉日」とします。

大分県の植物季節観測表(植物:12種目、16現象)

植物種目現象平年日2007年2008年2009年2010年2011年2012年最早最晩備考
ウメ開花 1月28日 1月28日 1月19日 1月25日 1月25日 2月 3日 2月20日1987年 1月 5日1961年 3月 2日 
ツバキ 1月27日 1月 5日 2月18日 2月14日 1月20日 2月19日 2月16日1987年12月25日1961年 3月15日 
サクラ 3月24日 3月22日 3月24日 3月17日 3月17日 3月23日 3月27日1990年 3月16日1957年 4月 6日種類:ソメイヨシノ
イチョウ発芽 4月 5日 4月 1日 4月 8日 3月30日 4月 4日 4月 9日 4月 9日1982年 3月24日1988年 4月14日 
サクラ満開 4月 3日 4月 4日 4月 4日 3月28日 3月29日 4月 5日 4月 3日1990年 3月27日1988年 4月12日種類:ソメイヨシノ
ノダフジ開花 4月20日 4月14日欠測 4月15日 4月20日 4月27日  月  日1979年 4月10日1996年 4月29日 
ヤマツツジ 5月 2日欠測欠測欠測欠測 5月17日 5月17日1979年 4月10日1958年 6月 5日1994年より欠測
アジサイ 6月11日 6月 4日 6月10日 6月 7日 6月11日 6月 9日  月  日2004年 6月 1日1981年 6月20日真の花のみ観測する
サルスベリ 8月 4日 8月 4日 8月 9日 8月10日 7月30日 7月28日  月  日1990年 7月14日1971年 8月20日 
ヤマハギ 8月 2日 7月 9日 7月14日 7月 9日 7月21日 7月26日  月  日2004年 6月20日1957年10月 2日 
ススキ 9月17日 9月26日 9月17日 9月 8日 9月29日 9月21日  月  日1998年 8月21日2001年10月 2日2005年は台風の影響のため欠測
イチョウ黄葉11月30日12月10日12月 5日12月 2日12月 5日12月 9日  月  日1984年11月10日2003年12月19日 
カエデ紅葉11月26日11月30日11月25日11月26日11月29日12月 1日  月  日1967年11月12日2003年12月 5日種類:イロハカエデ
イチョウ落葉12月11日12月17日12月15日12月15日12月14日12月22日  月  日1986年11月24日2003年12月25日 
カエデ12月11日12月10日12月 5日12月11日12月 9日12月15日  月  日1986年11月22日2003年12月24日種類:イロハカエデ
  • 統計開始は1953年(昭和28年)から
  • 平年値の統計期間(1981年〜2010年)平成23年(2011年)5月18日より更新
  • 最早・最晩は2010年までの統計
  • 欠測は該当する値がないことを示します。
  • 最早・最晩以外の起日については、年界を超えて前年もしくは翌年にずれ込んで発生した現象についても、当年の欄に発生月日を記述しています。
動物季節現象の観測方法
  • 初見・・・・対象とする動物の姿を初めて見た日を、その動物の「初見日」とします。
  • 初鳴・・・・対象とする動物の鳴き声を初めて聞いた日を、その動物の「初鳴日」とします。
大分県の動物季節観測表(動物:11種目、11現象)
動物種目現象平年日2007年2008年2009年2010年2011年2012年最早最晩備考
ヒバリ初鳴 2月 1日 2月 5日 2月 4日 1月21日 1月21日 2月 4日 2月12日1993年 1月18日1964年 3月 8日 
ウグイス 2月14日 2月 6日 2月18日 2月 4日 2月 2日 2月15日 2月 1日2010年 2月 2日1959年 3月15日 
モンシロチョウ初見 3月 5日 2月22日 3月 8日 3月 6日 2月22日 3月11日 3月12日1987年 2月10日1998年 3月29日 
ツバメ 3月12日 3月 9日 3月11日 3月18日 3月12日 3月22日 3月21日1993年 2月15日1970年 4月12日 
キアゲハ 4月12日 3月28日 4月 8日 3月17日 4月17日 4月25日 5月12日2009年 3月17日1996年 4月29日 
トノサマガエル 5月17日欠測欠測欠測欠測欠測  月  日1954年 4月20日1992年 6月14日対象種類が見つからないため欠測
シオカラトンボ 5月20日 6月 4日 5月13日 4月30日 5月15日 5月19日 5月19日2004年 4月22日1965年 6月17日 
ホタル 5月17日 5月20日 5月12日 5月 9日 5月 8日 5月19日 5月20日1954年 5月 1日1996年 6月 5日種類:ゲンジボタル(昭和62年より実施)
アブラゼミ初鳴 7月14日 7月17日 7月24日 7月10日 7月17日 7月 7日  月  日1990年 6月27日1958年 8月 7日 
ヒグラシ初鳴 7月20日 7月11日 7月16日 7月 7日 7月 5日 7月16日  月  日1994年 7月 3日1958年 8月16日 
モズ初鳴 9月 8日 9月 8日 9月 2日 8月27日 9月 1日 9月22日  月  日1989年 8月24日1958年10月 8日 
  • 統計開始は1953年(昭和28年)から
  • 平年値の統計期間(1981年〜2010年)平成23年(2011年)5月18日より更新
  • 最早・最晩は2010年までの統計
  • 欠測は該当する値がないことを示します。
  • 最早・最晩以外の起日については、年界を超えて前年もしくは翌年にずれ込んで発生した現象についても、当年の欄に発生月日を記述しています。

不時現象について

  • 秋にサクラが咲いたり、真冬にモンシロチョウが飛んだりすることがある。このように生物季節現象がその平年の起日と著しくかけ離れた時期に起きる場合に、これを「不時現象」といい、生物季節観測では、それらの現象の記録も行っています。(開花に関する不時現象は目につきやすいため「狂い咲き」という表現をされることもあります)
  • 不時現象については、各観測地点の当該種目の最早(最晩)値の起日からおおむね30日以上早い(遅い)場合を目安として、観測者が、季節に沿った通常の生物季節現象ではないことを判断します。そのためには、気象台付近の同じ植物に同様の現象が認められるか、また生物現象を不安定にさせた要因が標本木自身や気象現象に認められるかどうかなどが判断の助けになります。
  • 不時現象は、観測種目や現象によってもその要因はさまざまでが、植物では強い風や病虫害等で葉などが強制的に枝から除かれ、葉から出ていた成分が供給されなくなることによって時期はずれの花が咲いたり、台風通過時の塩害によって葉が茶色に枯れ、紅葉もなく落葉し、その後すぐに再び発芽したりすることがあります。また、異常な天候の経過に伴って発生する場合もあります。
  • 不時現象のデータは、累年表や統計処理には含まれていません。

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