平年と大きく異なる天候の例②

2011年12月中旬から2012年1月上旬の低温と日照不足(詳しい説明)

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 沖縄地方の冬季の気温と日照時間は、冬型の気圧配置の強まりと関係があります。 シベリア高気圧の華中・華南から沖縄付近への張り出しが強い場合に、低温・寡照となる傾向があります。

相関係数

左図:12月の沖縄地方の気温と海面気圧の相関係数。
暗域は統計的に有意な領域です。沖縄地方で気温が低い時は、本州付近で気圧が低く、沖縄付近とその西では気圧が高いという関係がみられます。
右図:12月の沖縄地方の日照時間と海面気圧の相関係数。
暗域は統計的に有意な領域です。沖縄地方で日照時間が少ない時は、沖縄付近とその西で広く気圧が高いという関係が見られます。
* t検定による95%の信頼区間としています。統計期間は1991年~2020年の30年間です。

 2011年12月中旬から2012年1月上旬にかけては、大陸のシベリア高気圧の張り出しに伴う寒気の影響を受けやすく、低温・寡照となりました。2011年12月の第1週目から第3週目までの週別の大気の流れについて以下に解説します。

2011年12月1日~7日

(1)2011年12月1日~7日の500hPa高度と海面気圧、2011年12月~2012年1月の那覇の気温と日照時間
左上図:500hPa高度(実線、単位は m )と平年との差
(赤色の領域では平年より高く、青色の領域では平年より低い)
左下図:海面気圧(実線、単位は hPa )と925hPa気温の平年との差
(赤色の領域では平年より高く、青色の領域では平年より低い)
右図:2011年12月から2012年1月にかけての那覇の気温と日照時間の経過
(灰色で塗りつぶした部分は旬間日照時間の平年との差)

2011年12月8日~14日

(2)2011年12月8日~14日の500hPa高度と海面気圧、2011年12月~2012年1月の那覇の気温と日照時間
左上図:500hPa高度(実線、単位は m )と平年との差
(赤色の領域では平年より高く、青色の領域では平年より低い)
左下図:海面気圧(実線、単位は hPa )と925hPa気温の平年との差
(赤色の領域では平年より高く、青色の領域では平年より低い)
右図:2011年12月から2012年1月にかけての那覇の気温と日照時間の経過
(灰色で塗りつぶした部分は旬間日照時間の平年との差)

2011年12月15日~21日

(3)2011年12月15日~21日の500hPa高度と海面気圧、2011年12月~2012年1月の那覇の気温と日照時間
左上図:500hPa高度(実線、単位は m )と平年との差
(赤色の領域では平年より高く、青色の領域では平年より低い)
左下図:海面気圧(実線、単位は hPa )と925hPa気温の平年との差
(赤色の領域では平年より高く、青色の領域では平年より低い)
右図:2011年12月から2012年1月にかけての那覇の気温と日照時間の経過
(灰色で塗りつぶした部分は旬間日照時間の平年との差)




2011年12月1日~21日

上記(1)~(3)図の連続表示