大阪国際空港の気象特性
概要
大阪国際空港は北摂山地を源とする猪名川の元河川敷に位置している。
大阪国際空港の周辺には北東に標高約400メートルの北摂山地が連なり、西に標高約1000メートルの六甲山系がある。また南側は大阪平野を経て大阪湾に至る。
年平均降水量は1321.6ミリ、多い方の極値は1649.0ミリ(1993年)である。
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緑丸:大阪国際空港
赤丸:関西国際空港
青丸:八尾空港
黄丸:神戸空港
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風
風向は地理的な条件により年間を通じて北寄りが多く、夏はSWの風が卓越するが、他の季節はいずれも北寄りが卓越する。
秋から冬にかけては冬型の気圧配置の際、NWからNにかけての季節風が卓越してくる。
年間を通じて10ノット以上の風はNNW、ENE、SWに多く、ESE〜SSEの風は強弱にかかわらず少ない。
月別、季節別の風の特徴
5ノット以上10ノット未満の風は5月から9月にかけての暖候期に多く発現し、11月から3月の寒候期には比較的少ない。
15ノット以上の強風は3月から5月にかけてと8、9月に比較的多く発現する。
風配図では、年全体(以降年とする)で見るとNW、ENE、SWの3方向に主風向があり、NWが最も多く発現する。
四季別に見ると
- 春(3〜5月)ほぼ年に沿う分布だが、NW風の割合が年に比較しやや少ない。
- 夏(6〜8月)風向は年の分布と同じだが、発現数はSWが多く、NWは少ない。
- 秋(9〜11月)SWが非常に減少し、NWが多く発現する。
- 冬(12〜2月)春〜秋にかけてほぼ一様に発現していたENE風が減少し、ほぼNW風のみ卓越する。
10ノット以上の風の分布
年では、NNW、ENEおよび発現数は比較的少ないがSWの3方向が卓越。-->
春(3〜5月)年とほぼ同様の分布。
夏(6〜8月)ENEが最も多く、次いでSW。NNWの発現数は顕著に減少する。横風の発現が多い。
秋(9〜11月)SWはほとんど吹かない。NNWからNに近い風向が多く、次いでENEが卓越する。
冬(12〜2月)NNWが卓越するが、W〜WNWも吹く。ENEの発現は顕著に減少する。
日最大風速の風向別出現率
1月から3月にかけてはNNWが卓越するが、4月に入ると次第にSWの占める割合が多くなり、7月を中心に夏季はSWが卓越する。9月に入ると一転してNNW方向に変わり、12月、1月を中心に卓越する。
日最大風速の風速別出現率
年間を通じて10から15ノットの風速出現率が多く,特に5月から10月にかけての暖候期に多い。
7月は15ノット以上の強風の出現率は低く、台風を除けば比較的安定した(SW)風の月といえる。
11月から12月は10ノット未満の出現率が高く、10ノット以上の出現率が抑えられており、この月は比較的風の弱い月といえる。
2月、3月は20ノット以上の出現率が年間で最も高く、特に3月は15ノット以上の出現率が最も高くなっている。年間を通じて最も風速の強い月といえる。
最大風速の発生する時間帯は、最も発現数の多いのが12時過ぎから18時過ぎである。
日瞬間最大風速の風向出現率
年間の出現パターンは最大風速の出現パターンとほぼ同じ。
20ノット以上の出現率は2月が最も多く、瞬間最大風速から見た最も風速の強い月も2月である。
11月は30ノット以上も4%程度の出現があるが、15ノット未満の出現率が最も大きく、突風の吹きやすい気象状態の日が多いといえる。
瞬間最大風速の発生する時間帯は、最大風速とほぼ同じである。
視程
最近10年では
日変化で見ると、日の出頃から次第に悪くなり、8時前後が最も悪い。対流活動が活発となる昼前から次第に回復する。
一年間で見ると梅雨期の6月が最も悪く、次いで7月が悪い。時間別に最も悪いのは6、7月の日の出後2〜4時間である。
最もよいのは、1月の夜半である。
全般的に寒候期の継続時間が長い。
5000メートル未満では6、12月に多く発現し、8、9月に少ない。
1600メートル未満では寒候期、特に2月に多く、8、11月に少ない。
800メートル未満でも寒候期、特に2月に多い。
5000メートル未満の視程障害現象は降水を伴わない煙、もや、煙霧などが多い、800メートル未満の視程障害現象は、霧によるものが最も多く、次に雨と霧、霧雨と霧の共存によるものが多い。
800メートル未満の視程障害現象発現時の風は、静穏を含めて風速4メートル以下である。
800メートル未満の継続時間が1時間以上にわたった時の気圧配置では、当空港が気圧の谷の前面に位置するときが最も多い。
月別の5000、3200、1600および800メートルの出現度数では梅雨期にあたる6月が最も高く、続いて12月である。出現度数の低い月は1月と8月である。
時刻別の5000、3200、1600、および800メートルの出現度数は早朝5時頃より高くなりはじめ、午前10時頃から次第に低くなる。午後はほぼ横ばいで経過し、17時頃に再びやや高くなる。
雲
最低雲高(≧5/8)の発現状況では、600フィート未満の発現は梅雨期に多く、1000、1500、および2000フィート未満もやはり梅雨期が多く、次いで春、秋、冬と続いている。
1000フィート未満の月別継続時間(1991年〜2000年)は年によりばらつきが見られるが10時間以上継続した月は概ね3月から8月の間である。
気温
気候は温暖であり、1991年から2000年までの10年間の累年集計値で見ると、年平均気温は16.1度、最高気温の極値39.9度、最低気温の極値−4.8度である。
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| 日最高気温 |
日最低気温 |
| 39.9度 |
−4.8度 |
| 1994.08.08 |
1963.01.24 |
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雪
雪による運行への障害は少なく、積雪による直接的な障害よりも降雪がもたらす悪視程、低雲高による影響がある。
1991年から2000年までの10年間平均降雪日数は年間17.2日。降雪日数の多い月は1月と2月である。
積雪日数は10年間平均で1.1回。最も多い月は2月である。
雷
月別出現日数の最も多いのは8月を中心とする夏季に集中している。
発生時間は昼過ぎから宵のうちにかけて多く、継続時間はほぼ2時間までである。
しかし1994年9月6日深夜から7日未明にかけて発生した雷を伴う集中豪雨のように3時間以上持続する例もある。
10年間平均発雷日数は年間21.2日である。
雷に伴う降雹は、1991年(1回)と1999年(2回)の10年間3回である。
霧
霧の発生は少なく、10年間平均霧日数は年間1.5日。月による特徴は見られない。
(文中の数値はいずれも1991年〜2000年の10年間累年集計値)