佐賀県の地勢と気候

佐賀県の地勢

 佐賀県は九州の北西部に位置し、東は福岡県、西は長崎県、北は玄界灘、南は有明海に面しています。
 県の北東部から中央部にかけて1000m級の脊振山系、天山山系が、南西部には1000m級の多良山系があり、 これらの山岳部を源流として、嘉瀬川、六角川、松浦川などの河川が有明海および玄界灘に注いでいます。
 県の南部の大部分を占める佐賀平野、白石平野は、自然排水が困難な低平地で、過去に大規模な水害が発生しています。
 県の西部の丘陵地帯から東松浦半島の上場台地にかけた地域は、比較的地質がもろく、過去に多くの土砂災害が発生しています。

1kmメッシュの標高データから作成した佐賀県の地勢図

1kmメッシュの標高データから作成した佐賀県の地勢図

佐賀県の気候

 佐賀県の気候は、県中央部の山地を境にして、県の北部が日本海型気候区、県の南部が内陸型気候区に大別できますが、年平均気温16℃前後の地域が広く、全般に温和な気候だといえます。
 また、佐賀市付近は周辺の地域より気温が高くなっており、福岡市付近と同様に、都市化の影響が現れているようです。
 佐賀県の降水量は、県の北東部から中央部にかけて連なる脊振山系、天山山系、南西部の多良山系、西部の国見山周辺の山間部で多く、 これらの地域では年降水量が2400mmを超えます。一方、北部の玄界灘沿岸、南部の佐賀平野では少なく年降水量は1800mm前後です。

佐賀県の年平均気温の分布

佐賀県の年平均気温の分布
(メッシュ平年値2020)

佐賀県の年降水量の分布

佐賀県の年降水量の分布
(メッシュ平年値2020)

メッシュ平年値とは・・・
気象台やアメダス観測所の無い所の平年値を、地形等の影響を考慮に入れて、1km四方の格子(メッシュ)状に推定したものです。 気象要素は平均気温のほかに日最高気温、日最低気温、降水量、日照時間、全天日射量などがあります。 「メッシュ平年値2020」の統計期間は、1991年~2020年の30年間です。