授業で使える!学校防災教育の研修会


学校防災教育の研修会

 札幌管区気象台では、防災知識の普及啓発、防災意識の醸成に取り組んでいます。この取組を効果的なものとするためには、将来を担う子供たちへの教育が重要と考え、教育関係機関との連携を強化しています。学校教員へ様々な自然災害に関する知識を提供し、学校で効果的な防災教育を実践していただくことで、子供たちやその家庭への防災知識の普及啓発、さらには自助・共助意識の醸成を図ることを目的としています。

 次回の開催日程等決まりましたらこのページでお知らせします。


・お問い合わせ:札幌管区気象台防災調査課 電話:011-611-6149

研修会の概要

前回実施した研修会の内容例をご紹介します。

北海道教育大学札幌校佐々木貴子教授による基調講演

防災教育の法的な枠組みや、「防災」は災害を未然に防止する、被害の拡大を防ぐ、復旧を図る、といった災害の時間軸の段階に応じた、防災教育の構成を考える必要性について講演を行いました。

教育大による講演
気象庁ワークショップ
「経験したことのない大雨、その時どうする?」 ファシリテーターが大雨に起因する多様な災害と災害を回避するための知識について解説し、その後グループに分かれて、それぞれ与えられた条件で対応すべき事について意見交換や討議を行い、その結果を発表しました。
ワークショップでの様子
防災授業の実践紹介
小学5年理科「天気の変化」 防災に視点をあてた「天気の変化」授業の実践例等について解説しました。
天気の変化
一日防災学校
「一日防災学校」を全校の行事として実施するため、題材に地域の過去の災害を取り上げることに始まり、関連事業所との協力体制を構築することや学年別の授業といった全体の構成および児童の反応や今後の課題等を解説しました。
一日防災学校
防災教育の必要性とあり方について
訴訟に発展した事例を取り上げ、児童の命を守ることを最優先しなければならない、ということを学校現場に突き付けられたという事実を踏まえて、子供たちに身に着けてほしい学習課題を考え、指導案を作成する実習を行いました。
実習

参加した先生の声

  • 防災教育についてグループで討議することで、いろいろな考えに触れられることができ、視野が広がった。
  • 自助・共助・公助が印象に残った。
  • どんな力を子どもに身につけさせたいか自分自身が明確にする必要があると思った。
  • 「共助」について、特に重要と感じた。防災教育についても福祉関連の機関との連携を考えていくと良いのではないかと感じる。