ページトップへの移動用画像 ナビゲーションスキップ用画像
 
 
ホーム > 天気・気候 > 北海道地方の天候の特徴 > オホーツク海を覆う流氷の影響

《コラム》 オホーツク海を覆う流氷の影響

 
 オホーツク海は、流氷に広く覆われる、世界で最も低緯度にある海です。 流氷の影響が北海道の天候に現れることもしばしばです。
 オホーツク海が流氷に覆われると、白い陸地が大きく広がったのと同じようになります。
 このような状態になると、海から立ち昇る水蒸気の量が減って雲が発生しにくくなることや、太陽からの熱を吸収しにくくなることなども手伝って、晴れて放射冷却現象が発生し、より気温が下がりやすくなります。
 また、流氷域や北海道の内陸には強い冷気による小さな高気圧が発生しやすくなるため、オホーツク海側ばかりでなく、帯広や札幌など各地の冬の寒さを一層厳しくしますし、日本海側の雪の降り方など、北海道全体の天候にも影響を与えることもあります。

図1 日平均気温とオホーツク海の海氷面積の関係
網走の流氷接岸初日から海明け(平年:2月2日~3月20日)に相当する、2月1日から3月20日までの半旬ごとのオホーツク海の海氷面積が、 平年より多い場合と平年以下の場合における平均気温(統計期間:1971~2013)。


 

 2012年2月18日の天気図は西高東低の冬型の気圧配置となっていますが、同時刻の衛星可視画像では日本海で筋状に写っている雪雲が、日本海側北部にかからず、渡島半島方向に流れている様子がわかります。
 これは、北海道の内陸や流氷に覆われて陸地のようになったオホーツク海で、放射冷却現象などによって作られた、天気図に現れにくい高気圧から日本海に向かって冷気が吹き出し、雪雲の流れを押し返すように働いているためです。

図2 2012(平成24)年2月18日15時の天気図(左)と同時刻の衛星可視画像(右)

図3 2012(平成24)年2月17日発表の海氷情報掲載の海氷分布図


図4 2012(平成24)年2月18日15時のレーダー強度と日照時間、風向風速

 図5 2012(平成24)年2月19日(翌日)の最低気温