3.8μm帯差分画像の利用の手引き(霧域の検出)

北日本の事例


 下図は2006年2月21日03時に観測された赤外画像(左)と差分画像(右)である。

2006年2月21日03時の赤外画像 2006年2月21日03時の可視画像


 この両画像を比較すると、下図にあるように北海道の太平洋側から三陸沖にある霧域、東日本の太平洋側を覆う層積雲/霧域などが明瞭に検出できる。しかし、日本海中部から千島近海、及び関東の東に広がる上層雲が重なった領域では、差分画像でもその下層の雲域を解析することは困難である。
 地上実況からは北海道東部太平洋側や国後島で霧を観測しているが、解析結果では巻雲域として解析されていて、下層雲の解析が困難なことを表している。



霧域 地上実況