協力機関からの研究者向けデータ公開

ひまわり8・9号は新世代の静止気象衛星として世界に先駆けて運用を開始したものであり、 これまでの気象衛星に比べ観測の時間・空間分解能の向上及び多バンド化等、観測機能が大幅に強化されています。 このためその観測データからは気象分野に限らずこれまでにない多くの情報が得られるものと期待されています。 気象庁では、ひまわり8・9号の機能の十分な活用を図るため、 国内の多くの研究機関がひまわりの観測データを即時的にかつ過去にさかのぼって入手できる環境を整備し、 オールジャパンでデータ利用技術の開発を広く促進することが必要であると考え、 いくつかの研究機関の協力を得て、研究者向けのひまわり8・9号データの即時的公開を行う取り組みを行っています。 この取り組みに協力していただいているのは、以下の4機関です。

入手方法

ひまわり8・9号データの入手を希望される研究者は、4機関のいずれかに利用者登録をしていただく必要があります。 登録の方法は機関ごとに異なっています。

情報通信研究機構(NICT)

同機構が構築したNICTサイエンスクラウドの仕組みを利用して、ひまわりリアルタイムWebにおいて画像データ公開を行います。最新の観測画像についてはスマートフォン対応の専用アプリ(AndoroidiOS)でもご覧いただけます。数値データについては、登録ユーザーにFTPで公開しています。

千葉大学環境リモートセンシング研究センター(CEReS)

登録されたIPアドレスからのanonymous FTPでの入手となります。 データ取得に使うコンピュータのIPアドレスを添えて、メールにてCEReS担当者にアクセス希望の申請をして下さい。
メールアドレス:
精密幾何補正済み緯度経度直交座標系データもあわせて公開しています。詳しくは以下のURLを参照下さい。
http://www.cr.chiba-u.jp/databases/GEO/H8_9/FD/index_jp.html

海洋研究開発機構(JAMSTEC)

「データ統合・解析システム(DIAS)」の機能を用いて、ひまわり8・9号ダウンロード・処理システムから、検索、ダウンロードが可能です。 また、クイックルック画像の閲覧、補正処理データ、動画の作成、ダウンロードが可能です。 DIASアカウントを取得後、ひまわり8・9号データの利用目的を初回のみ入力いただきます。 詳細は、DIAS事務局までお問合せください。
DIAS事務局 :

宇宙航空研究開発機構(JAXA)地球観測研究センター(EORC)

JAXAひまわりモニタのウェブサイトから、画像とデータ公開を行っています。 また、JAXAが開発したひまわり物理量プロダクトの画像とデータも同時に公開しています。 データの利用(FTP)の際にはJAXAひまわりモニタから、利用者登録を行ってください。

共通の留意事項

これらの4機関からひまわりデータを入手される方は、それぞれの機関のデータポリシーとともに、 以下の事項について遵守していただくことをお願いします。 この取り組みは研究開発・教育を主たる目的としており、 この4機関から入手されたデータ及びそれを加工して得られたプロダクトについては営利目的の利用を原則として禁じます。 営利活動を目的とされる場合は、(一財)気象業務支援センターからのデータ入手をお願いします。 ただし、出版物等における画像等の利用については問題ありません。また、 民間企業による利用であっても営利活動の前段階としての研究開発の場合はこれを許容するものとします。 その他、判断のつかない場合については下記連絡先までお問合せ下さい。 利用者は、この取り組みが協力機関の努力により成り立っているベストエフォートのサービスであること、 すなわち、各システムのメンテナンスや障害等によってサービスの中断が発生する場合があること、 担当者の不在等によりユーザーサポートが十分に行えない場合があること等について予めご理解をお願いします。

謝辞の例

この取り組みを通じて取得したひまわりデータを活用した研究成果などを公開される際には、謝辞の記載をお願いします。 次の例を参考にして下さい。
本論文の研究は

  • 情報通信研究機構(NICT)のサイエンスクラウド
  • 千葉大学環境リモートセンシング研究センター(CEReS)
  • 海洋研究開発機構(JAMSTEC)が運営するデータ統合解析システム(DIAS)
  • JAXA地球観測研究センター(EORC)

から取得したひまわりデータを用いて行いました。

本件に関する連絡先

気象庁情報基盤部気象衛星課
〒105-8431 東京都港区虎ノ門3-6-9
電話番号: 03-6758-3900(内線3305)
E-mail:

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