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気象衛星の役割

気象衛星は、気象観測を行うことが困難な海洋や砂漠・山岳地帯を含む広い地域の雲、水蒸気、海氷等の分布を一様に観測することができ、 大気・海洋・雪氷など地球全体の気象や気候の監視に大変有効です。また、海洋上の台風監視においてはとても有効な観測手段です。 また、船舶・離島で観測された気象データ・潮位データ・震度データなどを中継する役割も担っています。

目次

世界気象衛星観測網

世界気象衛星観測網は、複数の静止気象衛星と極軌道気象衛星から構成されています。 日本は、同観測網において静止気象衛星によるアジア・オセアニア及び西太平洋地域の観測を担い、昭和53年(1978年)以降現在に至るまで、約40年に亘り「ひまわり」による長期的な観測を維持しています。

世界気象衛星観測網
世界気象衛星観測網

ひまわり8号・9号

ひまわり8号・9号は、運輸多目的衛星ひまわり7号 (MTSAT-2) の後継衛星です。ひまわり8号は平成26年10月7日に打上げられ、平成27年7月7日午前11時に観測を開始しました。また、ひまわり9号は、平成28年11月2日に打上げられ、平成29年3月に待機運用を開始しました。ひまわり8号・9号は2機合わせて平成41年度までの約15年間運用を行います。運用期間の前半はひまわり8号が主に観測を行い、ひまわり9号が待機運用となり、平成34年度に役割を交代して、運用期間の後半は、ひまわり9号が主に観測を行い、ひまわり8号が待機運用となります。ひまわり8号・9号は最先端の観測技術を有する可視赤外放射計(AHI)を搭載し、米国や欧州などの他の新世代静止気象衛星に先駆けて運用を開始したことから、国際的にも注目されています。

ひまわり8号・9号の運用計画
運用計画

ひまわり8号,9号の概要は以下をご覧ください。

観測機能の概要

ひまわり8号・9号に搭載されている可視赤外放射計は、可視域3バンド、近赤外域3バンド、赤外域 10 バンドの計 16 バンドのセンサーを持っています。 また、ひまわり8号・9号では、静止衛星から見える範囲の地球全体の観測を 10 分ごとに行いながら、日本域と台風などの特定の領域を2.5分ごとに観測することができます。 さらに、空間分解能は可視で 0.5km ~ 1km、近赤外と赤外で 1km ~ 2km となっています。

ひまわり8号・9号の観測機能の概要
観測機能の概要

観測の仕組み

ひまわり8号・9号に搭載されている可視赤外放射計による観測は、内部の走査鏡を動かして地球を北から順に東西に走査することによって観測を行います。 その途中で日本域など特定の領域に走査鏡の向きを変えて走査し、一連の全ての走査を10分間で行います。 走査鏡で集められた光は、波長帯に応じて分光され、検出器で電気信号に変換されて地上に送られてきます。

観測の仕組み
観測の仕組み

データ収集システム

「ひまわり」は地球の観測や雲画像の配信の他に、船舶、離島で観測された気象データ、潮位データなどを中継するという役割も担っています。 地球の大半を覆っている海には、気象などの観測点がほとんどありません。 このため船舶や離島に気象や潮位を観測する装置を設置し、観測されたデータを「ひまわり」の衛星通信回線を経由して自動収集しています。 このような「ひまわり」を使用したデータ収集の仕組みを「データ収集システム(DCS)」といい、船舶、離島などに設置されているデータを 送る観測装置・送信設備を総称して「通報局(DCP)」と呼んでいます。 ひまわりの通信範囲内には、約650局(2017年6月現在)のDCPがあり、年々増えています。 また 、このデータ収集システムを利用して日本国内の震度データ(計測震度)を収集しています。 計測震度は、地震による被害を推定するために重要ですので、地上回線が被害を受けたときでも、気象衛星を通じて気象庁に送られます。

ひまわり8号・9号の運用

ひまわり8号・9号の運用は民間の PFI (Private Finance Initiative)事業者が担当し、 アンテナなどの必要な施設の整備、観測データの受信や衛星管制を行います。

PFI事業者のアンテナ
PFI事業者のアンテナ

PFI(Private Finance Initiative) とは、公共施設等の建設、維持管理、運営等を民間の資金、経営能力及び技術的能力を活用して行う新しい手法です。 ひまわり8号・9号の運用等事業にPFI手法を選択するに至った検討の経緯の詳細については「ひまわり運用等事業について」(測候時報79号)をご覧ください。

ひまわり8号の打ち上げ

平成26年10月7日14時16分、種子島宇宙センターからH-ⅡAロケット25号機により、ひまわり8号が打ち上げられました。 そのひまわり8号の製造から打上げまでをまとめた動画です。最後にひまわり8号から実施されるPFIによる運用事業についての解説も収録されています。

0分10秒  製造・試験の様子
1分13秒  打上げ準備工程
4分57秒  打上げの様子
8分24秒  PFI運用について
[mp4形式 : 62.5 MB ]

ひまわり9号の打ち上げ

平成28年11月2日15時20分、種子島宇宙センターからH-ⅡAロケット31号機による、ひまわり9号が打ち上げられました。 ひまわり9号の打ち上げの動画です。

0分08秒  製造・試験の様子
0分30秒  打上げ準備工程
0分57秒  打上げの様子
[mp4形式 : 62.9 MB ]

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