東北地方の夏の気温と水稲の収量は?

 東北地方は、春から夏に平年より低い気温になると、米の成長や実りに大きな影響が出やすい地域です。東北地方の夏(6月~8月)の平均気温と東北地方の水稲の10a当たりの収量の推移をみると、水稲の収量は農業技術の進歩などにより、次第に増えていますが、収量がその前後の年より少なかった年は低温と対応しています。

 三大冷害と呼ばれる明治35年(1902年)、明治38年(1905年)、大正2年(1913年)をはじめとして、昭和9年(1934年)や昭和16年(1941年)、昭和20年(1945年)、昭和28年(1953年)などに冷害が発生しています。その後、1980年から1983年まで気温の低い夏が続き、中でも昭和55年(1980年)は北日本を中心に記録的な冷夏となり、1980年8月の北日本の低温は、先に挙げた三大冷害年に匹敵する低さとなりました。また、平成5年(1993年)は、東北地方の夏の気温が1945年以降、最も低い記録となり、収量は大きく減少しました。21世紀に入っても平成15年(2003年)に著しい低温の夏を迎えています。

※1 水稲の収量データは農林水産省統計情報部「作物統計」および気象庁観測部「全国の冷害の記録」によります。
※2 東北地方の気温は、120年以上の観測データがある青森、秋田、宮古、石巻、山形、福島の6官署の夏平均気温平
  年差を平均しました。平年値は1981年~2010年の30年平年値。青森、秋田、宮古は観測場所を移転したため、移転
  の影響を取り除く補正を行っています。