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地球の表面は「プレート」と呼ばれる十数枚の大きな岩盤に覆われています。それらが互いにゆっくり動くため、プレート同士がぶつかり合う場所(プレートの境界)では、変形して岩盤に歪みがたまっていきます。そして耐えきれなくなった岩盤が破壊して地震を起こします。このため、世界中で起こる地震のほとんどはプレートの境界付近で発生しています。
日本列島はちょうど4枚のプレートの境界に位置していて、世界でも有数の地震多発地帯になっています(右図)。そのうち南海地震を引き起こす「南海トラフ」は、
駿河湾南方から四国沖にかけて、海側の「フィリピン海プレート」がその北にある陸側の「ユーラシアプレート」の下に潜りこむ境界にあたり、その水深は約4000mもある巨大な海底の溝です。
※プレートがもぐりこみ海底が溝状に深くなっている場所を「海溝(かいこう)」と呼び、そのうち比較的なだらかな地形のものを「トラフ」と呼んでいます。
南海トラフ沿いで発生する巨大地震のうち、四国沖から紀伊半島沖で発生するものを南海地震、紀伊半島以東で発生するものを東南海地震、それより東の駿河トラフ沿いで発生するものを東海地震と呼んでいます(東南海と東海地震を合わせて東海地震と呼ぶ場合もあります)。
南海トラフの南側にあるフィリピン海プレート(海側のプレート)は、毎年北西方向に数cmの速度で動き続けていて、日本列島ののるユーラシアプレート(陸側のプレート)の下へ潜り込んでいます。
海側のプレートが動くのにつれて、陸側のプレートの端が一緒に引きずり込まれていき、徐々に曲げられて歪みがたまり続けています。そして、もうこれ以上曲がれない限界に達した時、元に戻ろうと破壊が起こって陸側のプレートが一気に跳ね上がり、巨大な地震が発生します。
また、跳ね上がったプレートがその真上にある海水を一気に持ち上げるので、南海地震が起こると必ず大きな津波が発生します。
なお、海側のプレートは地震後も絶えず動き続けているため、跳ね上がった陸側のプレートは再び引きずり込まれていき、限界が来るとまた地震を引き起こします。このようにして、南海地震は歴史的にみてもかなり規則正しく、くり返し発生しています。

下図は、南海地震や東南海、東海地震の想定される震源域(岩盤が破壊される場所)と、過去400年の間に起こった地震の間隔を示しています。
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これらの地震は俗に「地震三兄弟」とも呼ばれ、互いに連動して活動している事が知られています。1605年の慶長地震や1707年の宝永地震では東海〜南海にかけてほぼ同時に地震が起こったと見られ、1854年の安政南海地震は安政東海地震の32時間後に、1946年の昭和南海地震は昭和東南海地震の2年後に発生しました。
また南海地震は、歴史記録の信頼性が高い江戸時代以降では、およそ90〜150年の間隔で周期的に発生していることがわかります(それ以前では、およそ200〜260年の間隔で地震の被害記録が残っていますが、記録が見つかっていない地震があった可能性も十分考えられます)。
政府の地震調査委員会の評価では、今後の南海地震発生確率と規模は次のとおりとなっています。M(マグニチュード)8.4は、昭和南海地震(M8.0)の約4倍の規模に相当します。 当然ながらこの評価には不確定要素が含まれていますが、今世紀前半に昭和南海地震より大きな南海地震が非常に高い確率で起こるものとして、揺れや津波へ備えていかなければなりません。
| 地震発生確率 | 平均発生間隔 | 前回からの 経過年数 | ||
|---|---|---|---|---|
| 10年以内 | 30年以内 | 50年以内 | ||
| 10〜20% | 60%程度 | 90%程度 | 114.0年 | 64.0年 |
| 地震の規模: M8.4前後 (※東南海地震と同時発生した場合は、M8.5前後) | ||||
過去の南海地震では、必ず大きな津波が発生し沿岸部に壊滅的な被害をもたらしてきました。津波の特徴や性質についてここでまとめておきます。
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次の南海地震は昭和の南海地震より規模が大きく、県内での震度は6強〜5強で、より高い津波が来襲すると予想されています。津波の到来が予想される地域では、大きな揺れの後に高台などの避難場所へ避難すれば津波で命を落とす事はありませんが、最初の地震で家具の下敷きになる等で逃げる事ができなければどうすることもできません。また、津波の心配のない山間部においては、山や崖が崩れて家屋などを襲う恐れがあります。
防災の基本は、「自分の身は自分で守る」ことです。平常時、非常用品・持ち出し袋を準備したり、避難場所・経路・被災時の連絡方法を家族で確認しておくほか、「最初の揺れから身を守るにはどうすべきか」ということを、自分の家の中で大地震が起こる様子を想像して、家具の配置や転倒防止、家屋の補強などについて考えてみて下さい。
