徳島県の天気の特徴

徳島県は、四国山地の北側と南側で大きく2つの気候区に大別されます。 北部は典型的な瀬戸内気候に属し、温暖で全国的に見て少雨地域の部類であり、南部は典型的な太平洋気候に属して、四国山地の南東斜面を中心とした山地は、 日本でも有数の多雨地域で台風や梅雨、秋雨の季節には記録的な降水量になることがあります。 また県内は面積の約8割を山地が占めており、県西部の山間部では沿岸部に比べ気温の変動が大きく、冬場には大雪による雪害が発生することもあります。 このような複雑な気象特性から、自然災害の影響を受けやすい地域となっています。

徳島県の降水量

1991年から2020年に観測された、徳島県内各地の年平均降水量で、木頭(きとう)観測所・海陽(かいよう)観測所・福原旭(ふくはらあさひ)観測所で3000mm以上となっています。 一方、最も少ないのは剣山(つるぎさん)の北側の穴吹(あなぶき)および池田(いけだ)観測所で約1500mmとなっています。 剣山系を境として、県北部の降水量は県南部の多いところのおよそ半分となっています。 雨の多い年には剣山系南側では、4000mm以上に達することもあります。 また、雨の少ない年には剣山系北側では、1000mm以下のこともあります。

池田 1497.5mm 福原旭 3179.0mm
穴吹 1539.0mm 蒲生田 1993.3mm
徳島 1619.9mm 木頭 3391.3mm
半田 1672.7mm 日和佐 2604.1mm
京上 2437.3mm 海陽 3195.9mm

徳島県の気温

1991年から2020年に観測された、徳島県内各地の年平均気温は、県東部の海岸地方では約17℃で、県西部の山沿い地方に向かうに従い、次第に低くなる傾向にあります。 県内の山間部(剣山山頂は除く)の年平均気温は低いところで約12℃で、沿岸部と比べ5℃の差があります。 月平均気温の差は、夏は小さく、冬は大きくなり、ときには7℃にも達することもあります。

池田 14.3℃ 蒲生田 16.7℃
穴吹 15.2℃ 木頭 13.6℃
徳島 16.8℃ 日和佐 16.9℃
京上 12.3℃ 海陽 16.5℃